3月2日(日) 「明日の空の向こうに」
旧ソ連の貧しい村に住む3人の孤児の少年が、豊かな暮らしを求めて国境越えの旅に出る人間ドラマ。幼い子どもたちの世界を詩情豊かに描いたストーリーは、第61回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門グランプリや平和映画賞を受賞したほか、世界各国で高い評価を得た。メガホンを取るのは、『木洩れ日の家で』『僕がいない場所』などで知られるポーランドの女性監督ドロタ・ケンジェジャフスカ。幼くして過酷な日々を送る少年たちの姿に胸が締め付けられる。
ポーランドと旧ソ連の国境沿いに位置する貧しい村、身寄りもなく鉄道の駅舎で寝泊りしている3人の幼い少年たちは、物乞いや盗みをしながら日々を過ごしていた。外国に行けば豊かな暮らしができると夢見て、彼らは国境を越える冒険の旅に出る。道中出会った人々に支えられ、さまざまな試練を乗り越えた少年たちは、ようやくポーランドの町にたどり着くが……。
「愛について、ある土曜日の面会室」
フランスのマルセイユを舞台に、世代も育ってきた環境も違う3人がそれぞれの思いを抱えつつ刑務所の面会室に向かう姿を描いた感動作。本作で長編デビューを飾ったレア・フェネール監督が、傷つきながらも前へ進もうとする人々の心の軌跡を丁寧にすくい取る。『ジョルダーニ家の人々』のファリダ・ラウアジや『トレジャー・アイランド』のレダ・カテブら個性派俳優が共演。等身大の登場人物たちのリアルな言動が胸に突き刺さる。
サッカー少女ロール(ポーリン・エチエンヌ)は、バスの中で出会った少年アレクサンドル(ヴァンサン・ロティエ)と恋に落ちる。やがて2人は共に幸福な時間を過ごすようになるが、ある日警官に暴行を働いたアレクサンドルが逮捕されてしまう。一方、ステファン(レダ・カテブ)は恋人や母親との関係がうまくいかずに悩んでいた。
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