今年一年を振り返って

　今年も一年が終わろうとしています。
　今年は、新幹線工事、アベノミクスでのインフラ整備、消費税増税等の影響もあり、たいへんな１年でした。
　予想はされていたので、一昨年は、たくさんの高等学校に求人のお願いにまわりました。通信制の高校卒業、２８歳の青年を採用させてもらい４月から一生懸命働いてくれています。
　７月からは、先生とケンカしたという１５歳の高校中退の若者ががんばってくれています。来年４月からは通信の高校に通いながら働くこととなります。
　９月からは、小学校５年から不登校になり、中学はほとんど通ってなく、自分自身、コミニュケーションが苦手と思っているまじめで正直な２２歳の、ずっーと引きこもっていた青年が働くことになりました。
　この子の指導担当の若衆はいなく、彼の担当は、私ということになってしまい、たいへんな３か月でした。
　そんな彼が昨日、帰りしなに、「親方、僕を拾ってくれてありがとうございました。」と深々と頭をさげていました。「頑張ってくれてありがとうな。どっかの石ころを拾ったわけじゃないんだ。磨きこんで、ダイヤにするから、来年も頼むな。」
　涙をぬがいながら帰って行った彼にこの３か月の苦労も吹っ飛んでしまいました。
　バスケのほうも子供との関わりが少なかった分いろんな問題に遭遇しました。やっぱり、自分が頑張らなくては、一生懸命やっていると思い込んでいる先生達には誠に申し訳ないが、子供を見る洞察力、問題に向き合う判断力、処置能力、学校ではあたりまえかもしれないが、あたりまえでない奥中バスケに関わるときはすさまじい行動力と謙虚に多くを学ぶ姿勢がないとやっていけない。そうとうな覚悟をもって関わってもらわなくてはいけないということもあらためて認識させられました。
　子供も、親も、教員も、そして私も、これがあたりまえという固定観念を拭い去り、より多くのことを学んでいかなくてはいけません。
　今年一年、いろんなことに遭遇しながらもなんとか無事終わろうとしています。
　関わっていただいたすべての人達。ほんとうにありがとうございました。
　今日の練習は、午後１時から（塁と阿蓮が遊びにきます。）
　新年は１月２日午後からです。