奥田中バスケ部

OKUDA JR BASKETBALL CLUB

技の追求

2012-08-29 07:17:55 | スタッフルーム

 全中を終えて、スタッフで反省会を行ないました。その中で、論となったのが、ボールの空気圧と審判の笛。N先生が、圧力計を審判に提示し、空気圧を図ることを要求してから流れがややこしくなった。余計なことはしなくていいと説得するが、プロは絶対にこだわる、極めたものはそんなはずはないと引き下がらない。この5ヶ月間、必死にボールの管理、施設の管理をしてきたという自負の表れとねぎらい、同じ条件だからいいじゃないかと諭すが、それでも納得しない。

 そんなやり取りの中、急に昔の思い出がよみがえり、元気だった父との思い出で胸が熱くなりました。

 バスケット指導に関わる前バブル期の頃だろうか。父から任された仕事を経験豊かな職人達と喧々諤々と、やり取りをしているのを、いつも父は微笑んで見てくれていました。 

 「こんな下地で壁が塗れるか。」と出戻ってくる職人。「こんな道具で仕事ができるか。」と、若造の自分を困らせる職人達。

 職人をうまく使えないと苦しんでいる私に父は、金沢の大手の左官屋さんの1番番頭さんの下で1週間働くことを命じます。

 山代温泉にある磯崎新設計の雪の科学館という現場でした。番頭さんから、「息子、この壁の下塗りをしておいて。」 「仕上げは花咲団がやる。」花咲団とは、和歌山のホテル川久を手がけた超有名な職人集団ということは、わかっていましたが、自分がそんな人たちと一緒に仕事をしていいものなのかとおどおどしながら、壁を塗っていました。

 3日が過ぎ「花咲団」と呼ばれる職人が登場しました。ぼくの塗った壁をしばらく眺めている職人中の職人。いつ、「塗り直してください。」と言われるのか、覚悟を決めている自分。

「すいません。ステンレス鏝貸してくれませんか。」 なぁに、自分の道具を持ってきていないのか、嘘だろう。心の中で叫んでいました。3日間かけた下塗りに何一つクレームつけることなく、昼に来て、次の日の昼まで仕上げて帰っていきました。「あとの掃除よろしくおねがいします。」「鏝ありがとうございました。」

 いったいあの人はなんなんだ。片付けをちゃんとするのが、職人と思っていた根幹が覆ってしまいました。

 「この壁は、棚の後ろになるから塗ってみな。」そういって番頭さんが材料を手渡してくれました。同じ材料。同じ道具。そして、同じ下地なのに思うように仕上がらない。困っている自分をみて、にっこり、「苦にするな。うちの一番腕のいい職人も仕上げれなかったから。」

 ボールや施設。親の応援やミニバス等の環境。子供の身長や能力。われわれ指導者と呼ばれる職人達は、みんな、そんなことを理由に勘違いしていないだろうか。

 あらためて、気づかせてもらった良い反省会でした。

 

 


全中応援のお礼

2012-08-25 07:08:44 | スタッフルーム

 たくさんの人達から、メールやTELにて激励の言葉をいただきました。

 本心は、全中という大舞台に立たせてもらっただけで充分すぎるくらい満足していました。

 卒業生達や後援会の方々、バスケット関係の諸先輩方からたくさんの激励をいただき、せめて予選リーグぐらいは、1勝して突破しなければと思い、試合に挑みました。決勝トーナメントでは、思いがけない関東在住の卒業生達や、奥田中学校からもたくさんの先生方が直接応援に駆けつけてくれました。

 ここまできたなら、1日でも多く、1試合でも多く試合をしようと子供達と誓い合いました。

 8年間、バスケットボールのエトセトラを伝授してくれた原田先生も現地に直接応援に駆けつけてくれました。

 秋田のチームに勝った瞬間、中村先生に激励の言葉をいただきました。

 モンゴルから、卒業生の馬場の活躍の報告と、激励の言葉を佐藤先生からいただきました。

 バスケット指導のきっかけを作ってくれた、北信越国体にむかう松井先生からも、富山の快挙だと、涙ながらの電話をいただきました。

 

  そして、最終日、準決勝、決勝。大観衆の前でそしてメインコートでバスケットができたこと。彼らにとってかけがいのない一生の宝物になったことと思います。

 試合終了後、子供達に感謝とねぎらいの言葉を伝えました。しかし、言葉になりません。決して負けた悔しさとは、違います。もうこの子達と、一緒にバスケットができないのかと、思うと悲しくて、悲しくて言葉になりません。

 自分のバスケット人生を見守ってくれ、応援し続けてくれた、砺波の太田さん、岐阜の垣内先生、長野の久保先生からも、ねぎらいの電話をいただきました。

 数え切れないたくさんの人たちから応援してもらい、数え切れない感動をもらった、バスケットボールというスポーツに感謝感謝であります。

 自分が留守の間、しっかり会社を守ってくれてた、従業員達。元奥中バスケット部員のひとりは、仕事中に、随時、がんばってくださいとメールを送ってきました。「君、仕事しなさい。、」とメールを送り返したかったのですが、「ありがとう。」と返しました。

 決勝戦に電車でかけつけた。妻と息子。朝の新聞を見たいという父。近所の人たちに新聞をもって見せてまわる母。

 ほんとうに、いろんなひとにありがとうであります。

 昨晩、子供達に頂上から転げ落ちないよう、諭しました。この意味がわかるのは、センターメインコートで戦った頂上からの、景色を見たことのある彼らしかいません。そのことを伝えて、僕の彼らにできる最後の一番大切な指導は終了です。


埼玉全中の結果

2012-08-25 06:59:33 | ゲーム

第一日目 予選リーグ

奥田83(8-15*26-9*32-4*14-25)53小ヶ倉(長崎)

奥田86(26-13*14-8*20-26*26-19)66豊野(埼玉)

第二日目(決勝トーナメント)

1回戦 

奥田70(15-15*19-11*15-8*21-18)52高生(福岡)

準々決勝

奥田68(25-19*15-3*16-14*12-14)50山王(秋田)

準決勝

奥田62(18-10*16-11*15-13*13-18)52拓南(愛媛)

決勝

奥田55(12-18*13-8*15-25*15-21)72西福岡

 


埼玉全中の日程

2012-08-19 19:36:45 | スケジュール

期日 平成24年8月22日(水) 予選リーグ

場所 春日部市総合体育館

時間 12:10~  奥田対小ヶ倉(長崎)

    14:50~  奥田対豊野(埼玉 開催地)

応援バスの案内

8月22日(水)  AM5:30  奥田中学校正門より大型観光バスによる応援バスを用意してありますので、後援会の皆様、保護者の皆様、関係者の皆様、ふるってご利用下さい。

 

 


全中出場のお知らせとお礼

2012-08-09 05:41:15 | スタッフルーム

バスケット指導に関わってちょうど20年。残り9秒ノーマークシュートが外れて全中を逃してから12年。やっとやっと子供達に全中という未知の場所に連れて行ってもらえることになりました。

 たくさんの諸先生方。たくさんのOBやOBの親御さんから、たくさんの祝福のメールや電話をいただきました。ほんとうにありがとうございます。

 準決勝の一戦に賭けていたとはいえ、時間がたつにつれ、過去のニガイ思い出が、たくさん脳裏をかすめ、迷うことばかりの采配でした。そんな中、子供達は、忠実に確実にプレイしてくれました。自分を落ち着かせ、支えてくれたふたりの先生にも感謝感謝であります。

 朝のミーティグで北信越出場という丘は、とても居心地のいいところだよ。風は心地よいし、日差しもやさしい。食べ物や水もある。  君達はここに居続けるのか、それとも日差しが強く、風も強い、夜は寒いし、食べ物や水も少ない山の頂上をめざすのか、どっちかな。と尋ねました。とりあえずみんな山の頂上と答えました。そうであるならば、少ない食料を分け与えたり、寒さを寄り添いながらしのいだり、渡り鳥のように助け合いながら進まなくてはいけないね。

 みんなで力をあわせて、今まで見たことのない、感動の景色をを見にいくか。

 そんなミーティングでしたが、部員25名、先生2名、こころをひとつにそれぞれの役割を果たしてくれました。

 今まで応援してくれたすべての人達に感謝いたします。

 本当にありがとうございました。