音楽教室paragon 上原です
この世界で何十年も生きていると
いろいろな事案に遭遇します
その一つに
”今度のライブに機材持参できる? 持って来て!”
”小さなギターアンプしかないから大きいのを!”
”ドラムがないので自前でお願い” とか
チャリティーライブとかで
機材は全部 出演者同士で持ち寄ってとか
よく有ります
もちろん楽器や機材は数カ所でのライブが同時に出来るくらいの機材
準備出来ますが安易に持参はしません
自分の機材は隅から隅まで自分好みに
手間もお金も数年かけて手を入れてありますので
変な扱いをされると不具合が起こります
よく有るのが
リハ終了後にボリューム上がったままで
ベースやギターアンプの電源SW切って
本番にボリューム上がったままで電源ON !
何気にやっていますが
下手するとこれでスピーカーが飛んで音出ずとか
アンプの回路が一気にショートしてアンプ自体の買い替えとか
悪い冗談みたいなことが十分に起こり得ます
実際に有ったのが
ギターアンプの上にコーラ飲料置いていて
何かの拍子に溢れたがそのまま使用
数年後に電源入れたらヒューズが飛んだので
修理に出したら飲料の液体がコンデンサー類を数年かけて侵食していて
電源一つのON OFFで8万6千円の修理代金が発生
アンプ使えずに修理期間が半年とか
なんて事が
例えるなら
あなたが事務員だとして
同僚から ”休みの日に仕事手伝ってくれない?”
あなたは多分 ”良いよ” 友達だし
軽い気持ちで引き受けます
”あなたの仕事道具は一切ありませんので持参してください”
”??”
”机から椅子、筆記用具まであなたの使うものは全てお願い!”
”???”
てな具合です
せめて机と椅子ぐらいは準備してよ! みたいな
ライブとかのイベントで良く有る一コマです
主催側から出演が決まってから打診が来ます
”あれもこれもないので持ってこれますか?”
体力や気力が余っている時なら ”ホイ来たまかせとき”
てな具合ですが運悪く運搬車がない時はレンタル
大きい機材を自分1人で乗り降りさせてなんて事も有ります
演奏だけに集中したいのに
他の雑用で体力消耗して挙げ句の果てに
運搬時に指や腰を捻ったりしての負傷なんて事も
プロ同士なら阿吽の決まり事なので
電源の事とか他人の機材を扱う上での気遣いも
知識もありますので問題有りません
こんな感じでミュージシャンは大変ですが
ライブ終了時の歓声やライブ本番からの解放感は
想像以上のものがあります
受け入れられるものは受け入れて
妥協すべきところは妥協しながらも
自分をはっきりと主張すること
これが出来ている間は大変なライブ活動も楽しく続きます