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子どもの通う小学校では、毎週絵本の時間があります。
親もいろんなクラスを回るのですが、
今日は、4年生の教室で、
「ルリユールおじさん」という絵本を読みました。
やんちゃなあの男の子が、
一番前でまっすぐな目で見ている。
仲良しのあの子とあの子が、
肩をくっつけ合って聞いている。
宿題をしながら聞いていた子も、
いつしか手がお留守になっている。
かわいいなぁ〜。
私もまっすぐ届けなくては。
ストーリーは、
バラバラになってしまった植物図鑑を、
ルリユールおじさんのところで直してもらって、
大人になって植物学者になってもまだ、
その本を大事に持っていた女の子の話。
それを縦糸に、
ルリユールという職業、本を修理する手順、
手を使う素晴らしさ、そして絵の美しさなど、
幾重にも横糸が織られている、いせひでこさんの絵本。
あとで、本好きの子が発言を求められて、
うまく言葉にできなくて、
(そりゃそうだ。申し訳ない)、
「本が直って、自分の好きな絵が表紙になって、良かったです」
と言葉を絞り出していたけれど、
もっといろんな、言葉にならないことがありそう
(そりゃそうだ。申し訳ない)。
いいのよ。
言葉になるのは大人になってから。
絵本のことなんかすっかり忘れても、
どこかに残ってる。
先生が
「いいお話だったなぁ。
好きなもの直して大事に使うっていいね〜」
とコメントされた。
おや、そういえば!
「おばちゃんも、ジーパン直して履いてる!」と
足を高々と上げて、膝と裾を見せて来ました。
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「みんなも、表紙の絵くらいは
好きなものに変えられるかもしれないねー」と、
手を使うことをあおってみました。
「買ったものに手を加えるって、アリなんだ」
「修理するって、好きなものがもっと好きになることなんだ」と、
今すぐでも、大人になってからでも、
トライする子がいたらいいな~。
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