学生時代、町に住むようになって、
田舎の高校生の周りにはいなかった
さまざまな個性の人たちが、
身の回りに当たり前に居る環境になった。
見るからに障がい者だとわかる人もいたし、
しゃべってみて初めて「???」となる人もいた。
個人的には、聴覚に問題のある人たちと、
一緒にいる機会がとても多かったんだけど、
彼ら彼女らは、見た目で全然わからない故に、
配慮されにくくて困ってる。
一緒にいるこっちも、話するのがもどかしい。
たとえば、ドライブしてて、
助手席から話をしても聞こえないし、
まったり長電話できないし(会えば一晩でも話せる)、
久しぶりに会ってめっちゃ懐かしいのに、
手話を忘れた分、相手の話がスムーズにわからない(T_T)。
あと、視覚障がい者の人が盲導犬連れて、
横断歩道で止まってるから安心してたら、
実は犬って信号の色がわかんないから
行っていいのか悪いのかわからなくて困る、
って話も聞いたことがある。
犬ってモノクロに近い見え方してるから、
気が付いたら「青やで~」ってさりげに言うことで、
安心して歩き出せるらしい。
音のない交差点も多いもんね。
そんな思い出話の流れで、
「いつもゴキゲンに歌ったりしゃべったりしてる、
ナナメ上からのセンスがシャープなかわいい自閉の子、
あの幼児的なかわいさのままやったらいいな~。
だって、おっさんになったら、
ゴキゲンにしゃべってるだけでも避けられそうやもんな…」
って言うと、人ごとなのに友人が涙ぐんだ。
何かあったか、介護職?
「べてるの家」でも読み直そう!
なんかね~、
ハイスピードで動いている均質な世の中にいると、
何をどうしたいのかよりも、
早く行く方が大事な気がしてくるのよ。
その点、バラエティ豊かな人たちといると、
「あれ? あたし、何をどうしたいんだっけ??」
を考えられて、なんかホッとする。
…って、わりと強制的に、になるけど(^^;)。
もちろん、全然違うしんどさがあるけど、
しんどさの質が、何というか…
共存のためっていうか…、
人間っぽい。あったかい。
どうせしんどいなら、そっち方向がいい。
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