一昨日、お話を聞かせてもらった方は、
シジミが大好きな人だった。
経済学の先生なんだけど、
歴史にも地理にも語学にも数学にも物理にも、
国際関係にも生物にも水産にも味にも、一家言持っておられて、
なりゆきで出会った「シジミ」を起点に
主に経済を研究しておられた。
分野を分けすぎて
全体像から遠くなってしまった学問ジャンル。
シジミというちいさなものを中心に、
空間も文化も経済も時間も…全方位に広げて考え、
最終的には世界や人間を理解しようとする勢い。
古くは鶴見俊輔の「バナナと日本人」から、
灘高の「銀の匙」の伝説の国語の授業、そして
このシジミの研究まで。
激しくいいなぁ~って共感したんだけど、
そういう方向は
学問のメインストリームじゃないらしい。
でも、そんなこと、
知った事ちゃないっていう感じで、
ひたすらシジミ愛を語るその姿が、
チャーミングでした。
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