一日が終わり、
ふとんに入って本を閉じ、
灯りを消して寝ようとすると、
部屋の隅から、リ。
ん…?
何か聞こえたような??
耳を澄ませたら、
遠くの車の音。
エアコンの低い運転音。
風が渡る音。
空耳か?
と思って、
もう一回寝ようとしたら、
また、リリリ。
おおっ!
部屋のどこかに、
秋の虫が紛れ込んでいる。
繊細で透明な小さな小さな音。
こおろぎでもない、
鈴虫でもない、
聞いた事のない音。
リリリリリ リリリリリ
リリリリリ リリリリリ…。
今度は、
小さい音ながら、遠慮のない、
めいっぱいの命のリズムで。
ここ何日か気になりつつ、
向き合うのを放置してた事。
ちょっとだけ勇気を出して、
ひとつ片付けられたから、
そのご褒美に贈られたのかな。
まだ夏だけど、
サンタクロース的。
見えない贈り物に心を寄せれば、
こんなふうに、
いつでも応援されている気がする。
キリスト教とか仏教とか○○教とかじゃなくて、
そして、それらのどれにも一脈通じるところで、
何か、大きな存在が応援してくれていることを
予感する瞬間がいっぱいある。
守護霊、と名付けた人もいるし、
守護天使、と名付けた人もいて、
どんな名前で呼んでもいい。
昔、おばあちゃんが、
すごく小さなことでも、いつも
「ありがとう」って言ってたのは、
こういうことを感じてたから、かなぁ?
私にも、みなさまにも、
私やみなさまにつながる、すべての人々にも、
今日がいい日でありますように。
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