
庭のキュウリを見ていて驚いた。
「私って、キュウリに似てる!」
顔じゃないよ(^^)、存在の仕方が。
葉っぱは濃くてごわごわして強そうで、
蔓だって手ではちぎれないほど太くて硬い。
生き生きと夏を謳歌しているように見えて、
実は自分だけでは立てない。
実は、花が咲いて数日で食べられるほど
成長が早い。その裏返しか、芯がない。
実にはいっぱい水分が含まれていて爽やかで、
そのくせ、不用意に握るとチクっと痛い。
お祭り騒ぎの実りの期間が終わると、
あんなに硬くて厚い葉っぱが、
嘘みたいにすぐ枯れてしまう。
キュウリは自分一人では立てない。
でも、キュウリネットなどの寄る辺があると、
とたんに生き生きと上に向かって伸びる。
左右がいっぱい空いているのに、
上ばっかり目指してにょきにょき伸びる。
もっと横にも豊かな場所が広がっているのに、
誰かが頭を摘むまでは、上に向かう習性のまま。
キュウリは
誰かが摘芯したら、枝分かれし、
成長が横にも広がっていく。
私は、数年に一度くらい起こる、
何かショックな出来事で、
頭がジンジンするほど困る。
それはたぶん、キュウリの摘芯効果と同じ。
しばらくはどど~んと落ち込み、横に這いつくばい、
その分、感情や経験の幅が2倍に増える。
ただし、結構ダメージ大きいから、
あんまり摘芯しすぎたら枯れる(^^)。
ああ、きゅうりって、ホントに私だ。
これまで自分は、
わりと周りにコントロールされず、
自分の価値観で立ってると思っていた。
だけど、人が見てなきゃ、ついサボる。
締め切りギリギリまで放置する。
承認欲求もあるし、自律するのも苦手。
不本意だけど、
こんなに、人に依存してるのね~。
あ~あ。
ただ、キュウリは、
自分がキュウリネットに依存していることを恥じない。
キュウリは、キュウリとして
堂々と依存して、堂々と立派な実をつける。
そう言えば、トマトだって、
自分で立てない。
しっかり支えてもらって、
あんなにたくさんの実を付ける。
キュウリやトマトが
「自分一人で立たなきゃ恥ずかしい」
とか思ってたら、あんなに実らないはず。
自分の特性を知った後、どうしたいのか。
ネットに沿って実りを増やしたいのか、
時間切れ覚悟で足腰を鍛えたいのか。
そこが問題だ。
もうしばらく、キュウリに教えてもらおう。
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