『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

今の心の動きを描いてみる

2022年01月18日 | 神戸シュタイナーハウス
パウル・クレーの絵を見ていると、
音楽っぽいとか、時間感じるとか、
なんというか…、動きを感じた。
なんだろ、この不思議な感じ??

図書館に行ったついでに画集を借りて
パラパラと見ていたら、
クレーの言葉が出ていました。

うろ覚えだけど、こんな言葉。
「変わらないものを描くのではなく、
今、自分の中で起こっていることを表現する」

これこれ! これめっちゃ響く。
これなら私でもイケる!

「デッサン力がないからって、
絵に苦手意識を持っているのはもったいない」と思って、
あれこれカタチだの色だのにじみ絵だのをやってみて、
たどり着いたのは「楽しんで描けばいい」の境地。

「今、自分の中で動いているものを表現する」
これなら、上手・下手を気にしなくていいよね。
人からの評価もいらない。
そして、自分を知っていくことにもなるよね。

今日は、久しぶりの
神戸シュタイナーハウスの大人クラス。
絵を描こうと思っていたので、
これを取り入れてみることにした。

たとえば、「嬉しい」「落ち込む」「モヤモヤする」など、
1人ずつ順番に感情を言っていって、
反射的にそれを線で表現してみる。
いろんな感情の動きが目に見える形になる。

お互いの線を見ると、
ほとんど同じような形のものもあるし、
全然違う形だとしても「なるほどね~」って思える。
「それ、絶対違うやろ」ってのがないのも不思議。

みんなでやると、こういうのが楽しい。
おなじ「風」を描いていみても、
「風ってそういう印象なんや~」って、
それぞれ共通しつつ、相違点もあって。

そして、そういう準備運動?をした後で、
今日、ホントにやってみたかったことは、
同じ音楽を聞いて動いていく心を、
素直にそのまま描いてみること。

聞く音楽は、せっかくなので、
1月の「中学生のハローワーク」のゲスト、
竹上久美子さんの歌う曲にした。
竹上さんにも見てもらいたいな~。

音楽を聴いて、
まず感情を線で動いてみて、
そこに、色や線やアイコンで、
さらに気持ちを乗せてみる。

で、できたのがコレ!

ポワポワしたリズムとか、
伸びやかな感じとか、
全員が自分なりの表現をしている。
いいなぁ~、表現が自立してて。

自分なりの表現をして、
それについて人に説明したり、
質問されたり、答えたり、
ずっとその間中、耳を傾けあって。

なんか、こういうことからも
自己肯定感とか自信とかを、
育てていけるんじゃないかな。

中学生の男の子も一緒にやってくれたんだけど、
彼の感じ方がすごく優しくて、馴染んでて、
すべての線がひとつの方向に向かってる感じで、
また大人とは違って、それもおもしろかった。
黄色が多くて、写真ではうまく写らなかったけど。

デッサン力がある人はもちろん
デッサン力がなくても
絵で自分を表現することは楽しめる。
そして、それぞれの表現・感じ方は違うけど、
その違いこそが豊かさだ、
ということが実感できた時間でした。

アートは、区切られた安全な場所で、
「みんなちがってみんないい」という
当たり前のことが、当たり前に体験できる。

願わくば、安全が保障されてない、
それぞれが普段生きている場所でも、
そんな風に自己表現しつつ、
周りにも耳を傾け合える社会になればいいな。



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