『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

綿が教えてくれる私の課題

2022年09月22日 | 神戸シュタイナーハウス
窓辺の植物観察。
今回は、綿とお話してみましょ~。
って、怪しいな(^^)。

原種の白い綿と、改良品種の緑の綿を、
窓の下に植えています。
すごく不思議な形。
この焔のようなガクの中で花がスタンバイ。
朝、オクラのような清楚な花が咲きます。
夕方には一日分のお日様を吸い取って、
または、夏の暑さを受け止めて赤く色づいてしぼみ

焔のガクの中で、実を結びます。
とても硬くて大きな実です。

花は、十分に咲いた後でも、まだ
花だった頃の名残でくっついています。


親であるガクは、枯れてなお、
自らの非力を省みずに
花を守っていくつもりなのでしょうか。
健気です。

でも、子どもである実の立場からしたら、
「もういいって。汚いな~」
ってなモンかもしれません。
そんなん言われたら泣いてまう~。
けど、自立は喜ばしいこと。

次へのステップは、感動的です。
いよいよ、少しずつ成長してきた実が
外に向けて行動を開始します。
学校を出て仕事を始めるくらいの時期かな。

今までの様子は何だったの?
っていうくらい、突如、
メタモルフォーゼ(変態)するのです。

もはやカラカラのカチカチになった
硬い殻を開いて出て来るのは、
ふわっふわのやわらかな綿。
ひよこを撫ぜる感触にも似ています。

その、やわらかで温かいものに、
硬い殻を開く力があることに感動します。

逆に言えば、
硬い殻に守られ、風雨にさらされずにいたから、
こんなにやわらかいものが育ったのでしょう。

そっか。
ガクが親で、硬い実は家、
そして、ふわふわの綿が次世代の子どもだ。
友だち家に呼ぶ時、親が家にくっついてても、
「出て来なくていいよ」みたいな(^^)。

1人ひとりが自分を育てるのに必要な保護が、
必要な時期に与えられますように。


…なーーんて、ほらまた、
ひとりよがりな見方をしている。

こういう見方してる限り、
新しいことを教えてもらえないんだよな~。
「先入観」に縛られ続けてる。


…ということを学んだのは、今回植えていた
原種の白い綿と、改良品種の緑の綿の2本のうち
当然、元気な方が原種の綿だと思って観察してきたから。

今日、はじけた実をほぐしてみたら、
真ん中がちょっと緑がかっていたんだよね。

え、もしかして、
元気な方が改良品種の緑の綿だった??
2種類をくださった方に聞いてみよう。
それか、もう一つの方の実りを待って、
答えを確かめたいと思います。が。

自分の考えたい方向に合うことだけを
選択的に見て「ほら、やっぱりそうでしょ」
なんて不毛なことをやってるんだとしたら、
もう、イチからやり直しだよ~~!!!!

ひとりよがりに考えずに、
理想ばっかり描かずに、
そして、投げ出さずに、
なるべく現実に沿って考えること。

この世で実装したい態度です。
これも、私の課題なんだろうな。


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