『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

あんぱんまんが生まれたわけ

2020年01月22日 | 手足を使う日々
3学期、久しぶりの読み聞かせで小学校へ。
今日は5年2組。
絵本の時間なんだけど、絵本は読まなかった。

まず、みんなで立ち上がって、伸びをして脱力。
もう一回いきますよー。
声を出してみた。「あ~~~」。
5年生、思ったよりも素直にやってくれるのね(^^)。

準備運動の後は、
声を出して、詩を一緒に言います。
少しずつ区切って行きますよ~。
りぴーとあふたーみー。

「何のために生まれて
何をして生きるのか
わからないままなんて
そんなのはイヤだ!」

あ、声を出すの、楽しそうじゃん。
この言葉、何の言葉か知ってる?
ほとんどの人が知ってる言葉だと思うんだけど。
そう。あんぱんまんの歌です。

今日は作者のやなせたかしさんが
「あんぱんまん」に込めた思いを
一緒に考えてみたいと思います。

とか話し始めたけど、
子供たち、自分で声を出した後だから、
座っても、ちょっとざわざわしてる。
まぁいいや。
かまわず話し続けます。

小さい子はみんな「あんぱんまん」が好きになるよね。
小さい時は、本物を見極める目があるけど、
大きくなってくると、余計なこと考えるから、
本物を見る目が少しずつ曇ってきます。

人からどう見られてるか気になるし、
友達に見栄も張らないといけないし、
怖くても強がって見せないといけないし、
大人じゃないけど子ども扱いはムカつくし…。

でも、そういう余計なことを考え始めたら、
今度は、いろんな人の気持ちに寄り添ったり、
頭で理解できることが増えてくるから安心してね。

…などと話していたら、
怖いくらいにシーンとなりました。
わお、目線がまっすぐだ。ドキドキ。
ちょっと難しいかな、中学生くらいの気持ちかな、
と思ってたけど、めっちゃ真剣に聞いてくれてる。

では、と本を取り出して、

やなせたかし
『希望のありか何のために生まれてきたの?』

自分の正義は、相手から見たら悪の場合もあること。
正義には自分の犠牲が伴うし、格好悪い場合も多いこと。
それが、自分のアタマをちぎって相手に与えるスタイルを生んで…。

そういう、やなせさんの言葉をいくつか読みました。

正義って、どういうのかな。
たとえば子どもなら、
クラスで誰かがいじめられてるのを知ってて知らんふりしてたり、
大人なら、社長が会社のお金を自分勝手に使ってるのを知って黙ってたり、
そんなのを見た時に、「やめろ!」って言えること。

正義は怖い。
クラスで自分が悪口言われるかもしれないし、
大人ならその職場をクビになるかもしれない。
そんな、卑怯な反撃を受けてかっこ悪く負けるかもしれない。

正しいことが何かなんて、わかってる。
道徳で習っても習わなくても、自分に聞けばわかる。
わかってることを、かっこ悪くてもできるかどうか。
そういうことが、大人も子どもも、日々問われてるね。
頑張ろうね。

朝っぱらから、
大人相手みたいな本質的なことを話して帰ってきました。
絵本を楽しみにしてた人、ごめんなさい。

※昔、5歳の娘に本質的なことを聞かれた時のこと
おかーさんは何のために生まれてきたん?


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