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女子への接し方

2013年09月13日 13時51分04秒 | 学習・研究支援
女性にモテる「横から目線」の話し方
「上から目線」の罠から脱却せよ

青木 一郎 :婚活・恋愛コンサルタント
2013年09月13日

世の男は30代半ばあたりから、肉体的、
外見的な衰えを感じ始めることが多い。
ただ、「もう老いるばかり」とあきらめるのは間違いだ。
服装、髪型、話し方、仕事や生活のスタイルなどを気づかうことによって、
若さを演出することは十分できる。
この連載では、IBM出身の恋愛コンサルタントである青木一郎氏が、
頑張らずに若さを保つためのテクニックを、分野別に紹介する。


銀座のクラブに行って自慢話をするのが、
いただけない男性の特徴
(写真:ロイター/アフロ)

女性から圧倒的に嫌われるコミュニケーションスタイルがあります。
それは、「上から目線」です。
たとえば、結婚相談所で女性から最も嫌われるのが、
「上から目線の中高年男性」だそうです。

こういう人は「ちょっと、君。
おたくの業績どうなの?」とか、
「こんな高いカネとって、何をしてくれるのかね?」といった具合に、
上から目線で命令口調なのが特長で、
相談員の女性がアドバイスしても
まったく聞く耳を持たないそうです。

さらに、紹介された女性とのデートでは
「相手を強引に連れ回したうえ」で、
「一方的に、過去の仕事の自慢話に終始」するから困ったものです。

当然、断られるわけですが、本人には自覚がないため、
「なんで断られるんだ!」と相談員に怒鳴り込み、
会社の部下の女性やホステスさんを引き合いに出して、
「あいつらは俺の話をうれしそうに聞くのに、
なんだ、おたくの会員は!」と他責にする始末なのだそうです。

仕事で成功する人の会話

私はこの話を聞いたとき
「それじゃあ、裸の王様でしょう……」と、
思わず、つぶやきシローしてしまいました。

結局、上から目線の人は“お上意識”が強すぎて、
婚活や恋愛において「自分は相手から選ばれる存在だ」
という意識がすっぽり抜け落ちているのでしょう。
そして、こうした人たちは仕事場では、
それなりの地位があってバシバシ上から命令していればよかったのでしょうが、
その影で何人もの人がイヤな思いをして傷ついていたのだと思います。
人様の気持ちを推し量ることをしなかったツケが
回り回ってここへきた、ということでしょう。
上から目線はNGです。

ということで、今回のテーマは「上から目線」です。
職場で人の上に立つ役職に就いたり、年を重ねたりすると、
知らず知らずのうちに人は「上から目線」になりがち。
だから、コミュニケーションのアンチエイジングということで(?)、
この「上から目線」の対処法を、女子サッカー「なでしこジャパン」の佐々木監督をお手本にして、
女性に好感され、仕事でも成功する人(=役員に上り詰める人)に
共通する会話のスタンスについてお伝えしたいと思います。

嫌われるオジさん特有のメール

それでは、話を元に戻しましょう。

先のエピソードには2つの教訓があります。
ひとつ目は「自慢話はやめましょう」ということ。
部下の女性やホステスさんたちは「仕事」だから、
自慢話に「面白い~」「すごーい」と言って対応しているにすぎません。
以前、新聞に「銀座のホステスが嫌う客」というアンケート結果が載っていましたが、
トップは「自慢話をする人」。
「すごーい」と言いつつ、心の中では「も~、早く終わってくれないかしら……」
とでも思っていたのでしょう。

また、自慢話の対象が“過去の仕事”という点もいただけません。
男性としては「いいところを見せつけたい」という気持ちがあるのでしょう。
しかし、やり方がよろしくありません。
“過去の自慢話”を聞いても“将来の結婚生活(もしくは交際)”を、
女性がポジティブにイメージすることは難しいからです。

2つ目は「黙って俺についてこい」的なスタンスはやめるべき。
相手を一方的に連れ回すのではなく、
「次、行きませんか。
夜景がきれいなバーでもどう?」と「相手にとって魅力のある提案」をして、
「都合を聞く」べきです。
これは、ビジネスの世界では当たり前の話ではないでしょうか。
たとえば、お客さんに対して、「3割のコストダウンができます」
「来期からの導入をご検討いただけませんか?」と提案すると思います。
「黙って購入しろ(=俺についてこい)」とは言わないはずです。
上から目線は嫌われますが、目線を逆にとるのもいかがなものか。
つまり「下から目線」です。

若い女性から嫌われるオジサン特有のメールがあります。
それは「年齢より若く見られます」というコメントです。
私は何人もの女性から聞きましたが、
「卑屈な感じがイヤ」なんだそうです。

また同じように、せっかくデートしているのに、
「ユウコさんは若いから、僕みたいなオヤジは嫌ですよね」と言われるのも
「卑屈な感じがしてイヤ」なのだそうです。
好意があるからデートしているのに、
恐る恐る下から見上げるようにお伺いを立てる物言いがイヤなのだそうです。
というわけで、下から目線もNGです。

上から目線もダメ、下から目線もダメ。
ではどうしたらいいのでしょうか。
それは「横から目線」です(冗談ではなく……)。

佐々木監督の徹底した「顧客志向」

横から目線とは、相手の特性や立場を理解したうえで、
同じ視点から対話するコミュニケーションスタイルのこと。
「顧客視点」で「フラットな対話をする」と言い換えてもいいでしょう。

この達人が他ならぬ女子サッカー「なでしこジャパン」の佐々木監督です。
2011年女子ワールドカップで優勝した秘訣のひとつが、
佐々木監督の「横から目線」のマネージメントスタイルにあるのです。
その実践法は「選手は顧客」という文字どおりの顧客志向と、
フラットな立場での対話を通じた「プロセスの共有化」にあります。

具体的には、「北京五輪で入賞したい」
「ワールドカップでは優勝したい」という目標を立てるのはあくまでも選手です。
監督の役割はその目標を実現するためのサポート役なのだそうです。
これは前者の「顧客志向」そのもの。

後者は、フロントの要であった澤選手をMFにポジションを変える際、
上からの命令ではなく、説明を尽くして本人の了解を得たというエピソードに表れています。
また、2011年ワールドカップの決勝戦延長タイムで、選手からの提言を、
佐々木監督は「確かにそうだなー」と受け入れて、
作戦をすんなり変更したりもします。
このように、監督と選手との関係はフラットです。
対話を通してプロセス、つまりチームの戦略、
練習方法、当日の作戦を共有しているのです。

こうした佐々木監督のスタンスがあるからこそ、
薄給にもかかわらず、選手はモチベーションが高く、
グラウンドで伸びのびプレーでき、ここぞ!というときに
神がかり的な力を発揮できるのではないでしょうか。

これが「上から目線」の監督だったら、どうなるでしょうか?

ありがちなのは、「私は以前、男子チームの監督を20年間やってましてね」
と過去の自慢をして、「男性では当たり前にできることが女性ではできない」
と嘆くパターンです。
つまり、男性は上で女性が下という「上から視点」です。

また、「バルセロナみたいなサッカーをしたい」など、
自分のエゴを選手に押しつけてしまいます。
まさに、「黙って俺についてこい」的なスタンス。
これもまた「上から目線」です。

これでは選手は萎縮してピッチの上で能力を発揮できないでしょう。
実際、こうした監督は女子サッカーの世界では、
効果的な練習方法や有効なチーム戦略を見出すことができないまま終わるそうです。

では、男女のコミュニケーションにおいて、
「横から目線」とはいかなるものでしょうか。
一例を説明しましょう。

「横から目線」とは言い換えると、
「視線の高さを同じにする」ということです(こちらも冗談抜きで……)。
私たちが、小さいお子さんに話しかけるときにどうするでしょうか。
まずはしゃがんで視線を同じ高さにするでしょう。
そして、相手のレベルに合わせて平易な言葉でゆっくりと話をして、
相手が喜怒哀楽を示したら、同じ表情をしてあやすことと思います。
相手に受け入れやすいスタンスでコミュニケーションを取ろうとすることでしょう。

女性に対しても同じように接すればいいのです。
相手の感情レベルや話し方に合わせるということです。

平社員で終わる人の共通点

「感情レベル」を合わせるなら、
たとえば相手が真剣な話をしたときには、
真剣に聞く態度をとる。
暗い表情で重い話をしているときには、
同じような表情や相槌で相手の話を受け止める。
決してパソコンの画面を横目に見ながらや、
ほかの女性をチラ見しながら話を聞いてはいけません。

「話し方」を合わせるなら、話のスピードや長さ、
結論を先に言うのか、後に言うかなど、
相手が好むスタイルに合わせるということです。
すると「私のことを受け入れてくれた」「この人、私のことをわかっている!」と感じ、
聞き手に好意を抱くのです。

これは仕事上のコミュニケーションにも相通じるポイントだと思います。
面白い記事があるので紹介しましょう。
それはヘッドハンター10人が指摘する
「役員に『昇りつめる人』の小さな共通点」というもの
(雑誌『プレジデント』2013年9.30号)。

役員に上り詰める人は、「若い人には若い人に合わせて話をする」そうで、
「相手に応じた会話を使い分ける能力が絶対条件」なのだそうです。
つまり、「上から目線」ではなく、
相手に合わせる「横から目線」のコミュニケーションスタイルということです。

ちなみに「部長」で終わる人は、
専門用語を羅列し、「平」で終わる人は、
自分の話したいこと(だけ)を話すのが特長だそうです。

今回のテーマ、いかがだったでしょう?
身に覚えがある方は、ご自身の姿を鏡に映してみて、
どんな視線がチェックしてみてください。
その姿が「裸の王様」だったら要注意です。

http://toyokeizai.net/articles/-/19492より