今は今回のイスラエルによるガザ攻撃の重大な時期に当たっている。一方ではガザ停戦へ大きな動きがあった。ただちにではないが、一か月以内には停戦成立の機運があるという。しかし、見逃してはいけないのは、この時期、イスラエルがガザ全地域への攻撃を激化していることだ。
ガザ北部地域をイスラエルが包囲し、すべての食料や生活物資の搬入を禁止した。
この食料搬入禁止はガザ北部だけではなく、ガザ全域で強化された。主食のパンがガザから消えた、といっても過言ではない。ガザの強盗団やハマスによる支援物資輸送トラックの襲撃の背景はここにある。イスラエルが自分の掌の上で、パレスチナ人の命をもてあそんでいるのだ。この飢餓死の攻撃は、もう四か月も続いている。
最近はわずかながら好転したともいわれる。だが違う。現実は停戦交渉の報道が増えるだけ、イスラエルはガザ全域への攻撃を激化している。ハンユニス近郊に避難している私の友人の息子たちは、この二週間は毎晩いつでも逃げ出せるようにわずかな荷物を抱え、眠れず、空爆の爆撃音や戦闘機。ミサイルの飛ぶ音に震えていた。イスラエルの停戦成立前に、どれだけ殺戮しておくかとの意図は見え見えだ。WFPは飢餓の危機にガザに小麦粉を配布し終わったと発表した。現実は、配布の小麦粉が底をついたから終わっただけなのだろう。友人のガザの息子たちは、自分たちはもちろんのこと、ご近所さんにもその小麦粉が届いていないところが大半だと言っている。
イスラエル軍は戦闘員も民間人も何の区別もなく殺戮しているとのイスラエル兵の証言を、イスラエルのハーレツ紙が報道した。イスラエル国民はこの事実をす^知る必要があると訴えている。何とかこの証言をイスラエル国民に伝えたい。日本は戦争の真実の姿が報道されなかった、知らなかった、知ろうともしなかった歴史の教訓を知っている。だからこそ、私たちに、わたしにできることがあるのではないだろうか。何とかこのイスラエル兵の声を届けられないものか。
一刻も早い停戦だ。停戦が一秒遅れるごとに、パレスチナ人が殺されていく。パレスチナ人という理由だけで。できることをやろう。一刻も早い停戦を実現するために。(今回は私の今年三回目の入院と重なり、12月15日から21日のガザ記事を合併しました)
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