本日は書評です。
今週のチョイスは 「なぜ働くのか」 田坂広志 著
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最近、哲学的な本に偏っておりますが懲りずにお付き合い下さい。
「あなたは何故働くのですか・・・」などと問われても、回答に詰まってしまいますよね。
当然「生活のため」には違いないのですが、一生の多くの時間を費やす「仕事」。
その明確な意義を持っているようで、そうでないようで・・・。
社会ではもう中堅所と呼ばれるの我々世代ですが、しっかりと【持っていたい】ものであります。
著者はこの「働くことの意義」を【死生観】 【世界観】 【歴史観】
という3つの観点から説いている。
1. 死生観 ~生死という深みにおいて考える。
我々は当たり前のことだが「生きている」。
でもそれは決して当たり前のことではないのである。
この自分の命は自分だけのものではない。
だからこの命と人生を大切な何かに使わなければならない。
2. 世界観 ~世界という広い視野で物事をとらえる。
明らかに我々は恵まれた存在。自由があり、命の心配をしなくても良い。
そんな幸運な境遇に生まれついたことへの「感謝」がなくてはならない。
その感謝の思いを、よき仕事を通じて表そうと考え、使命感を持って生きる。
その生き方は「高貴」なものとなる。
3. 歴史観 ~宇宙の誕生から、人類の進化まで、歴史を考えることによって
「人間の意味」というものを深く考える。
「人間」とは何か。「人類」とは何か。なぜ存在するのか。
そのうえで自分の使命を感じ、進んでいくことが大切。
このような観点から、自分なりの「思想」をしっかり持つことが大切。
そしてその「思想」は現実に流されぬ【錨(いかり)】となるのである。
どうですか?
日常の中ではなかなか考えられない内容です。
「哲学的」、「宗教的」でピンとこない点もあります。
特に【歴史観】などは難しく感じます。
著者はこの本の中で、【明確な回答】を出していないように思います。
ただし、このなかなか答えが出ない「働くことの意義」を生涯を通じて【自分に問い続ける】
そのことが大切で、大きな意味があるのだと説いているように感じました。
10年後に読んだら、もっと深い意味を感じ取れるのでしょうか・・・。
是非、そうありたいものです。
興味を惹かれる一節がありましたのでご紹介します。
~人生において直面する問題。その多くには明確な回答がない。
その回答のない問いを問い続ける力。
その魂の力こそが【真の知性】なのである。
今週のチョイスは 「なぜ働くのか」 田坂広志 著
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最近、哲学的な本に偏っておりますが懲りずにお付き合い下さい。
「あなたは何故働くのですか・・・」などと問われても、回答に詰まってしまいますよね。
当然「生活のため」には違いないのですが、一生の多くの時間を費やす「仕事」。
その明確な意義を持っているようで、そうでないようで・・・。
社会ではもう中堅所と呼ばれるの我々世代ですが、しっかりと【持っていたい】ものであります。
著者はこの「働くことの意義」を【死生観】 【世界観】 【歴史観】
という3つの観点から説いている。
1. 死生観 ~生死という深みにおいて考える。
我々は当たり前のことだが「生きている」。
でもそれは決して当たり前のことではないのである。
この自分の命は自分だけのものではない。
だからこの命と人生を大切な何かに使わなければならない。
2. 世界観 ~世界という広い視野で物事をとらえる。
明らかに我々は恵まれた存在。自由があり、命の心配をしなくても良い。
そんな幸運な境遇に生まれついたことへの「感謝」がなくてはならない。
その感謝の思いを、よき仕事を通じて表そうと考え、使命感を持って生きる。
その生き方は「高貴」なものとなる。
3. 歴史観 ~宇宙の誕生から、人類の進化まで、歴史を考えることによって
「人間の意味」というものを深く考える。
「人間」とは何か。「人類」とは何か。なぜ存在するのか。
そのうえで自分の使命を感じ、進んでいくことが大切。
このような観点から、自分なりの「思想」をしっかり持つことが大切。
そしてその「思想」は現実に流されぬ【錨(いかり)】となるのである。
どうですか?
日常の中ではなかなか考えられない内容です。
「哲学的」、「宗教的」でピンとこない点もあります。
特に【歴史観】などは難しく感じます。
著者はこの本の中で、【明確な回答】を出していないように思います。
ただし、このなかなか答えが出ない「働くことの意義」を生涯を通じて【自分に問い続ける】
そのことが大切で、大きな意味があるのだと説いているように感じました。
10年後に読んだら、もっと深い意味を感じ取れるのでしょうか・・・。
是非、そうありたいものです。
興味を惹かれる一節がありましたのでご紹介します。
~人生において直面する問題。その多くには明確な回答がない。
その回答のない問いを問い続ける力。
その魂の力こそが【真の知性】なのである。