曹洞宗の祥寿山曹源寺は、新田氏の祖義重が京都から迎えたという養姫である祥寿姫の菩提を弔うため、文治3年(1187)に開基されました。
観音堂はさざえ堂と呼ばれ、江戸時代中期に普及・発展した三十三観音・百観音信仰を背景に関東・東北地方に限って建造された三匝堂(さんそうどう)のひとつです。
寛政5年(1793)に創建された建物で、間口・奥行ともに9間(約16.3m)、高さ55.5尺(約16.8m)であり外観は重層の二階建に見えますが、内部は三層になっています。
堂内には秩父、坂東、西国の観音札所計百ヵ寺の観音像が安置されていて、右回りに堂内を一方通行で巡拝できることから「さざえ堂」の名があります。
現在、埼玉県本庄市の成身院と福島県会津若松市の旧正宗寺と合わせて、日本三さざえ堂と言われていますが、曹源寺のさざえ堂が最大です。
この日は本堂が補修工事に入っておりさざえ堂を見ることはできませんでした。
門と鐘楼のみの写真となりました。
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