「願興寺」悠久の1200年

最澄縁の願興寺ブログ。2015年には開基1200年祭を予定。本堂、24体の仏像が国指定の重要文化財。

豊田市小原の風鈴

2010-09-06 17:43:33 | Weblog

先日、豊田市の小原へ行ってきた。美しい緑を求めて行ったのだが、思わぬ収穫があった。小原では、町中に風鈴が飾られていた。散策していると風鈴寺という曹洞宗のお寺に出会った。ご自由にお上がりくださいという張り紙に誘われてお邪魔すると、お庫裏さんらしき人と近所の人らしき人数人が、お茶を飲みながら談笑されていた。

私と妻が、図々しく談笑に加えてもらい、何故、風鈴寺というんですかと臆面もなくお聞きすると、お庫裏さんらしき人が、道元上人が中国に修行に行き、帰るときに道元上人に師匠にあたるお坊さんが、日本に帰ったら風鈴のようになりなさい。といわれたそうである。丁寧なお話しを伺っていると、風鈴はどちらの方角から吹いてきた風にも優しい音色の音を奏でる。そのように、どんな人であろうと優しく接し、正しい道に導きなさい。という意味らしい。

これは、まさに最澄上人の教えそのものではないかと思った。比叡山で修行された道元上人である。私のような凡人が語るべくもなく、道元上人は日本でそれを実践されたのであろう。それが営々と続く曹洞宗の根源をなすものであろう。夏の暑い1日を爽やかにしてくれたお話しであり、笑顔であった。

願興寺公式サイト

願興寺ツイッター

最新の画像もっと見る

コメントを投稿