平湯の湯に浸かりながら、平湯とのかかわりを思い出していた。この地の郵便局長は中学での同級生である。彼の父親が高校の数学教師で、わが町の東濃高校に赴任されており、その縁で当時中学生だった彼と同級生になった。彼も父親譲りで理系科目が得意だったことを記憶している。
私が郵便局を訪れると、友人が奥の席に座っており、受付には年配の女性が座っておられた。奥の友人に挨拶していると、受付の女性が「あら~」と声を掛けてくださったので、ふり返るとその女性は友人のお母さんであった。80歳はゆうに越しておられると思われるが、その受付に座っておられるのが、何ともお似合いなのである。
毎年の年賀状を整理しながら私は毎年、劣等感に苛まれていた。その劣等感はこの女性からの年賀状の達筆さゆえであった。達筆だけならまだしも、その内容は時節のことからご自分の身の回りのこと等々、私には到底達することが不可能と思われた。この郵便局、友人のお父さんが教鞭を離れてから局長を勤められていたが、そのお父さんが亡くなられてから、友人が引き受けたと聞く。
私もしっかりしなけばとつくづく感じさせられた。写真は平湯バスターミナル併設の温泉からの笠ヶ岳である。
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