車買わないの?

もうこの仕事場に来て1年過ぎたのにまだスクーターで通勤しているのを珍しがられる。

別にコソコソ隠れて中古で左下のカバーが盗まれて無くなっていてスピードメーターが回らずスターターが回ってもエンジンのかかりが悪いからキックでかけていてシートが猫に爪とぎされていてグリップが右と左で違って後輪だけチューブレスタイヤで二人乗り用のステップバーの角度が違うスズキ君に乗っているわけじゃないのだが。

そして次に必ず言われるのが車を買わないのかと言うことだ。

そう言うときはまず、率直に、「高いでしょう！」と言う。車は本当に高い。国産車(マレーシアの)でも日本の車を日本で買うのと同額くらいになってしまうので年収に比べると並みの車でもものすごく高級車を買う感覚だ。　(きっと検索すると他のマレーシア在住日本人もそう書いているだろう。具体的な値段はそっち参照。)

通勤用にそんな物を買ってしまったら1年間ただ働きになってしまうので絶対に買ってはいけない物なのである。(中古になったときの売値が高いってこともあるけれど、壊したら元も子もない。)


本音を言えば、買って変えなくもないものだけれど、お金があるから車ってのは原始人の発想だと思う。今や中国人だって車を買う時代なのだから日本人はもうそんなこと卒業しても良いはずなのだ。(そう言えば高速道路1000円政策はまだやっているのだろうか?　)　それに公共交通機関を使わないと人を見るチャンスが減ると言うのもある。せっかくマレーシアに来たのに普通のちょっとした苦労とか臭いとか他人の言葉とかそんなものも珍しいので良いかなと思うから。いろいろ理由はテキトーである。





キャサリンさんは時々怒る。時々よりもっと頻繁に怒る。
悪態をつく。けっこうひどい。

今日は悪態の後、5分ほど経ってからこう言った。
「反省した。」

なんで?

「キャサリンはUに無理を言って結婚してもらったんだった。だからあんな事言っちゃいけなかったんだと反省しました。」

そうかそうか。

「だから.....
.................
.........................
.................................
離婚してください。」


なるほど、理にかなっているね。

冗談のように言ってもその52～78%くらいはいつも本気だって事がわかっているので今更そう言っても驚きはしないが。問題はその後にキャサリンさんが収容される場所が見つかっていないって事なのだろう。





そうそう、明日も出勤します。