もんく [とある南端港街の住人になった人]

映画「THIS IS IT」 -LOVEのエコシステム

変な噂でしか目にしないMJをこんなに動画で見られる機会はなかなか無いからファンにとっては良い映像かもしれない。あくまでも、ファンにとってはと言う限定付きで。逆にそうでない人間にとっては退屈以外の何物でもない。それでもKing of Popと言われた人物がどんな人間だったかの断片を知るには有用なものだろう。ここでも"断片"に限定なのだけれども。


MJはダンスと音の黒沢明だ。

ダンサーが侍の衣装を着けていたらもう黒澤映画のメイキング映像そのものだ。時代とか権力とかそう言ったどうしようもなく大きな物の中にある方向を志向しながら生きていく姿をVisualで表現していく方法は黒澤明と類似するように思われる。


Loveによるエコシステム。

MJはLoveと言う言葉を多く使う。そしてMJは多くの人間にチャンスを与える。実際に与えられるのはわずかな人間だったとしても彼と共通の嗜好を持つ人々に可能性をちらつかせる。そうして多くの人間を巻き込むことができている。これはもう充分にエコシステムとして成り立つ。MJのダンスとストリートのダンスが会話するように相互に先へ進もうとする力になるだろう。


80年代初頭。

80年代初頭にMJがブレークした時期にはまだ映像メディアが発達してはいなかった。MTVがメジャーになり始めたころ。アメリカから飛んでくる音は今のMJを想像はさせたけれどももっと音による影響だったと思う。最初に聞いた印象は2つ。プロデューサーのクインシー。ジョーンズの音そのものでMJの特徴が無いと言うのと、声量が無くて(今でも)声を楽器として使っている新しいタイプの試みなのかと言うもの。そのときのクインシー・サウンドの緊張した部分だけを取り出して今でもやっていて、それに加わったのはVisual表現の方だった。
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