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もんく [とある港街の住人]

ラマダンが終わって

ラマダン明けて普通の日々に戻った。前と何にも変わらない。車の渋滞も戻ってきた。

変わったのはラマダン中に引っ越したいつも行ってたマレー食堂が隣の敷地に開店した事位だ。メニューも何もかもが同じだったし、テーブルの配置までコピーされていたから中に入ると前からそうだったかのような錯覚に陥るほど同じだった。


まとめて休めるのは良いのだけれど、こう言うみんな揃ってのような休暇は嫌だなぁ。混んでいるところと空いているところのコントラストができてしまって自由に動けない。空いているところを選んで行くのでも何かしら制限ができてしまって面白くない。

ラマダンは宗教絡みだからどうしてもそうなってしまって仕方ない。多数派がイスラム教徒だから会社やってても開店休業になるから休みにした方が良いってわけだ。仕方ない事だ。でも、基本的にはみんなで強制的に一度に休むと言うのはあまりやらない方が良い気がしている。

日本でもゴールデンウィークと言うのがあったりして、あれも強制休暇だ。個々に見ればそれほど深い意味が無い日を勝手にカレンダーを赤く塗ってまとまった休みにしている。こう言うのは人の脳みそのベクトルを揃えるのに寄与していて、つまりは軍隊式に何も考えずに命令に従う人間を養成しているのと同じじゃないかと考える。

この前の元号を変えるとか、オリンピックや万博をやるとか、そんな大きな行事を設定する事ってのは同じように人の脳みそをコントロールする手段じゃないだろうか? 元号変えたって別に...と言いつつ、変われば変わったで令和になって初の何とかとか、それにまつわる話題を皆探していたりする。そうやって腹を減らした釣り堀の魚のように簡単に釣られるってわけ。

入学試験とか就職だったそう。結局皆がまとめて扱われる。その方が供給する側にとって楽だ。就職の面接ではああしろこうしろ、そしてこんな服を着ろ。そりゃ楽だろう。客が皆同じに添えようとしてくれるから変な物作って在庫抱える事はない。

正月だってクリスマスだってあまり外れた事をする者はいなくて正月には正月らしく、クリスマスにはクリスマスらしい事をする。こんなに楽な事はない。

日本なんて学校教育から皆と一緒にと軍事訓練されて育つのだからこれもまた仕方ないの一言に尽きる。アホ養成所なのだ。

と言うわけで、9月のビザ切れでできるだけ日本へは行きたくないのである。
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