この作品を見ていると、映画の監督は作品にとっての神なのだと言うことがよくわかる。その神があのGodと二重写しに思えてくる。登場人物の目を通して映る場面も多いのだけれども、時間も空間も越えて細切れになった場面が自由に必要に応じて見せられるのはまさにGodのみが成し得る業なのである。
人間であればそれは思いもよらない視点である。もし何かの悲しい場面に立ち会わなければならない場合、不都合や後悔において我々はあの時こうしていたら、ああしていたらと言う視点で考えるだろう。だが、神ではそんなに単純な視点から物事を動かすのではないのかも知れない。我々人間にとって考えもつかないような出会いやアクシデント、幸運や不幸、そうしたものがあの時のあの行動とどう関係してくるかを計り知る事はほとんどできないと思う方が、皮肉にも合理的なのである。まさに人智を超えたものだろう。
さて、そう言う事であれば我らにはな術は何も無いのか。人は全くの無力なのだろうか。あまり希望は見出せないにしても、受け入れる力だけは与えられているかも知れない。幸いにも。
調べてみたら、「バベル」と同じ監督の作品だった。なるほど。
最新の画像もっと見る
最近の「映画って !」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 日本でニャー2025(23)
- 日本でニャー2024(344)
- 猫の治療(34)
- 猫の引越(17)
- 癌になる(25)
- 日本でニャー2023(333)
- 日本でニャー2022(98)
- マレーシアでニャー2022(244)
- マレーシアでニャー2021(355)
- マレーシアでニャー2020(277)
- マレーシアでニャー2019(280)
- マレーシアでニャー2018(238)
- マレーシアでニャー2017(241)
- マレーシアでニャー(321)
- 長いようで短い5年目マレーシア(5)
- どうにか4年目マレーシア(157)
- 3年目に突入マレーシア(358)
- 2年目のマレーシア(428)
- まさか、マレーシア!(409)
- 英語やるぞ!(140)
- いい歳して大学へ(13)
- 台湾-非観光的(78)
- 備忘録バリとインドネシア(24)
- Vespa? Yes, but LML !(218)
- カンガルーじゃないKangoo(108)
- Photo Photo(117)
- 日本脱出(140)
- 美食満腹(104)
- 映画って !(292)
- いろいろ雑記帖(394)
- これってスゴイ!(92)
- Puppy で Go!(20)
- ABCのAはArduinoのA(68)
バックナンバー
人気記事