「副作用って……そういうのは事前にいってくれない?」
『ああ、だが問題はなかっただろう? それにそこは重要じゃない』
それはあんたの観点では……私的には大問題だ。だってその副作用を受けるのはわたしだからね。もしも副作用で私の肌がボロボロになったり、苦しんだりしてたらどうするのよ。辛いのは私だから自分には関係ないとか思ってる? そういう所だぞ? っていいたい。
『君はプチュオクミだ。どんな病原菌にも遺伝的な耐性が組み込まれてる』
「え? そうなんだ」
彼の話が本当なら、私はどんな病原菌にもつよいらしい。もしかしたら風邪一つひくことはないのかもしれない。まあそもそもこのコクピット空間が滅菌されてるような空間だからね。外からウイルスが持ち込まれる……なんてこともポニ子以外ではできないだろう。
あの子くらいしか直接ここにこれないからね。アイ? アイはあの体自身でここにくることは出来ない。だからこそ、ホログラムなのだ。
『それよりも、ユア・ユグドラシルとの接続はどうだ? プチュオクミとGシリーズに分けれたそのシステム……よく考えられてはいる。負担は最低限だろう?』
「そうですね。別に何か変化かがあるとかはないですね」
いつの間にか頭の痛さもなくなってる。それ左腕もなんかゲーミング的にゆったりと光ったり消えたり腕に入ってる線が光ってるの以外は普通だ。私は接続されたらしいユア・ユグドラシルを意識してみる。
『こんにちはニューマスター』
「うわっ……」
なんか頭に声が聞こえてきた。これはまさかあれか? G-01にはアイが補助AIとしていた。あれは実際はG-01に備え付けられてたというよりかはユグドラシルシステムの補助AIだった……という見方もできるよね? と、いう事はこれは……
(ニューマスターという事は私はそっちのユグドラシルシステムとしてもマスターとなったということでいいのかな?)
『はい、全ての項目を以前のマスターから委譲された事を確認しました。今は水面で『ソードコア』を構築中です』
ソードコア? またなんかよくわからない単語が出て来た。私は目の前の彼に聞いてみることにした。
「ソードコアってなんですか?」
『ふむ、そこまで行くか』
何やら考える彼。そしてポツポツと話してくれる。
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