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神様、仏様、稲尾さま・・・

2005-03-04 09:37:38 | 眇め草紙
神様、仏様、稲尾さま・・・
(写真:鉄腕・稲尾)

 標記の神様、仏様、稲尾さま・・・
というフレーズは、かの西鉄ライオンズ全盛時代をご存知の世代なら、一度や二度は耳にしたことがあるでしょう。プロ野球に関心があろうとなかろうと。稲尾とは、当時の西鉄ライオンズのエースピッチャーです。“鉄腕・稲尾”と呼ばれたのです。いえ、本日は別にプロ野球のお話をしようてえわけじゃないんです。

 その年代は、戦時中、疎開の経験をお持ちですね。学童疎開だけじゃなく、老若男女、猫も杓子も、爆撃を避けるため、田舎へ大移動したものです。疎開先でも、十分な食料が確保されていたわけではないから、当然の結果として口に入るものは全て食料にされたのでした。
蝗(いなご)、蜂の子、薩摩芋の蔓・・・ナンデモ食べさせられました。今の子供に喰えと言ったら、ナンテ言うでしょうかねえ。
 哀しいかな! 人間は環境に順応するように作られています。その当時食べた食い物が懐かしくも食べたくなるというのは、人間の持つ哀しい性という以外に言葉がありません。
ワタクシは”蝗の佃煮”が大好物です。しかし、ある日ある時、佃煮にされた蝗の一匹、一匹をよく観察いたしますと、手や足を縮め、断末魔の様相を呈しております。おお!ナントイウことだ、これは!
生物は他の生物・・動物・植物の命を収奪しないことには、己の命を維持できません。とは言え、人間の持つこの残酷さは、どのように解釈されたら良いのでしょうか。古来よりの永遠の謎であります。
観自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。照見五・・・
おお! 神様、仏様、蝗さま・・・

平成17年3月4日  B

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