男の料理:大棚ざらえカレー
婆さんがセガレのところへ出かけた。孫の世話だと言って、イソイソと出て行った。
そりゃあ、そうだろう。紙一枚で他人になれるダンツク爺よりも腹を痛めて産んだセガレや孫の方がカワイイに決まっている。僻(ひが)んでいるわけじゃあない。ものの道理である。
飯は?と聞いたら、勝手にしてと宣(のたま)った。
よしッ! それならば、ひとつウメエものを作ってやろうじゃないかと思いはしたものの、食材が乏しいのに気が付いた。家中探して(大棚ざらえ)して、やっとかき集めたのが㊦の写真だ。
残り物㊧から時計回りに…フランクフルトソーセージ、ジャガイモ、タマネギ、エリンギ、カレールーの使い残り、なす、豚バラ肉(30g)…
こうなりゃあ、誰が見たってカレーしかな
い。
①鍋に鰹の顆粒だし袋(市販)と豚のバラ肉を入れて、弱火でトロトロ。
②フライパンに少量のサラダ油を入れ、フランクフルトを弱火で炒める。強火でやると黒こげになってしまう。火が通ったら、どけておく。
その際、ソーセージをクッキングペーパーを敷いた皿などに乗せておくと、余分な油がとれる。カロリーカット!
③同じフライパンを使って、その他の野菜類を炒める。油は足さない。カロリーカット!
④炒めあがったら、①の鍋に入れて中火で煮る。
⑤一番火が通りにくいジャガイモを箸でつつき、抵抗なく箸が通ったら、火を極小にしてカレールーを入れる。そしてルーが溶けたら、火を止める。
大棚ざらえカレーの完成ですッ!
写真㊤:フランクフルトソーセージにかけてある㊧草色の楕円内はケチャップ、㊨の紫色の楕円内はカレー粉である。㊦はたまたまあった福神漬け。
ケチャップはチャツネのかわりだ。結構イケルよ。
これで十分コクがあるが、もしもう少しコクが欲しいという向きには、完成直後にルーにバターを一切れ(約10g)ると、香りコクともグンと向上する。カロリーカット!にはならないが…。
06.11.05