待ち針
冒頭の写真は・・待ち針
待ち針は、小町針ともいう。裁縫で縫いどめのしるしに使ったり、布を狂わないように合わせとめるために刺す針のこと。通常、針の頭にガラス玉などを付けてある。したがって、針には穴がない。
お古い川柳に……
● 弁慶と小町は馬鹿だ なぁかかあァ
……という有名な句がある。。筆者は、この川柳をどういうわけか風呂の湯船に入っているときによく思い浮かべる。
そして独り含み笑いをすることがある。フフフッフフフ・・・いえ別に変態じゃない。
でも庶民の健康な夫婦がナニを済ませた後に、「俺たちぁ、弁慶でも小町でもなくて、ヨカッタなあ!」と、しみじみと述懐している図なんざあ、ちょいとイイものだ。健康で健全そのものである。
あるときある処で、この川柳の意味を尋ねられたことがあった。そのときゃあ、困ったねえ。気品と知性の塊(?)である筆者にとって、あまり赤裸々に説明することは憚られる。そこで咄嗟に「小町針がヒント」と一言答えておいた。 相手は、キョトンとしていた。
川柳の意味は、冒頭の文章にある。
小野小町(菊池容斎・画、明治時代)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より
小野小町は、俗に穴なし小町とも呼ばれる。あれだけ多くの男に言い寄られながらついに誰にもなびかなかったので、こんな伝説が生まれたらしい。
そこで、同じように穴のない待ち針を「小町針」と呼ぶようになったという俗説がある。音の「マチ」が共通であることも影響しているのかもしれない。
(イラスト:手塚治虫の弁慶)
一方弁慶は、古来より男色の親玉として知られ、義経との関係がとかく云々されている。
そこで、同じように穴のない待ち針を「小町針」と呼ぶようになったという俗説がある。音の「マチ」が共通であることも影響しているのかもしれない。
(イラスト:手塚治虫の弁慶)
一方弁慶は、古来より男色の親玉として知られ、義経との関係がとかく云々されている。
そこで冒頭の川柳…
●弁慶と小町は馬鹿だ なぁかかあァ …「俺たちぁ、弁慶でも小町でもなくて、ヨカッタなあ!」と、しみじみと述懐ということになる。
●弁慶と小町は馬鹿だ なぁかかあァ …「俺たちぁ、弁慶でも小町でもなくて、ヨカッタなあ!」と、しみじみと述懐ということになる。