舟を編む
2013-07-27 | 日記
深谷シネマで『舟を編む』を観ました。
簡単に言うと、出版社で新しい辞書を作る話です。
その辞書は、見出し語24万語、完成まで15年の歳月をかけた、『大渡海』。
辞書編纂にかかわった馬締光也(松田龍平)は、大学院で言語学を専攻していたが、
会社では営業部に配属されて、ものにならなかった。
が、辞書編集部に異動になって、辞書編纂の世界に没頭する。
移動する前、馬締が辞書編集部に適任かどうかという事で、質問される。
「君、右という言葉を説明できるかい?」
「えー、西を向いた時、北に当たる方が右・・」と困って言いながら、あわてて辞書を引くのである。
最近は、すぐにネットで調べて、辞書を引くことがなくなってしまったが、家に帰って、「右」を調べてみた。
★角川書店 『必携国語辞典』 南を向いた時に、西に当たる方
★三省堂 『広辞林』 南に向いたとき、西にあたる方
★学研『 現代新国語辞典』 北を向いたとき、東にあたる方角
右って、こういう風に東西南北で表すしか、説明できないんだなあ。
映画の中では、『大渡海』でどう載せるかで、皆で考えた中に、
☆10を書いた時に、0のほう とか
☆アナログ時計で、4や5がある方 などの意見があって面白かった。
私もいろいろ考えたけど、難しい。
例えば人の体で心臓がある方が左、そうでない方が右など。
でも、心臓が右に有る人もたぶんいるであろうし、それに心臓って見えないから説明としてはわかりにくいなあ。
そんな事も考えさせられて、なかなかいい映画でした。
「私の彼は左利き」の場合もありますからね。^^;
左利きを辞書で調べたら、
①左手の方が右手よりよくはたらくこと。
②酒の好きなこと、または酒の好きな人。
石工がのみを持つ方の手(=のみ手)が左手であることから。
(右手で槌を持ち、のみの柄の頭を槌で叩いて、石材を削るそうです。)
辞書で調べるのって結構面白い。