日本国内を旅行してトイレで困ることはまず無いでしょう。鉄道駅や駅ビル・街中の飲食店やコンビニはもちろん、名所旧跡等の観光施設、公共施設や高速道路のパーキングエリア等々、どこに行ってもトイレがあり、基本無料で利用できます。これも外国人が喜ぶ、日本の「おもてなし文化」の一例です。
ところで、海外旅行ではそうはいきません。筆者は2023年6月にドイツ(ミュンヘン・ベルリン)、フィンランド(ヘルシンキ)・スウェーデン(ストックフォルム)を個人旅行しましたが、ホテルを一歩出るとトイレ探しが一大事となってしまいました。これらの国々では、都市の治安対策や清掃・維持管理費用の問題があるとのことで、観光スポットや繁華街、公園等に公共のトイレが圧倒的に少なく、あっても有料だったりします。
トイレはレストランやカフェに入って飲食の際に利用するのが一般的で、昔からの文化のようです。もちろん無料で借りられるお店(例えば大型百貨店やショッピングモール、マクドナルド等)もありますが、例外的と言ってもよいのです。
そんなトイレ事情の体験をいくつか紹介します。
◆ミュンヘン:ミュンヘン中央駅に着くと巨大な地下街がありますが、5分ほど探しまくってやっと有料トイレ(1ユーロ)にたどり着きました。女子トイレは長蛇の列でした。マリエン広場やその周辺は歴史的建造物が並び公共トイレは無く、有名なビアホールのホフブロイハウス(写真①参照)で昼間からビールを飲みトイレを利用しました。
写真①店内
◆ベルリン:今回の訪問時に、4年に1度の知的障害者の国際スポーツ大会「スペシャルオリンピックス」がベルリンで開催されていました。ブランデンブルグ門(写真②参照)周辺でも関連イベントが実施されるため、多数の仮設トイレが設置されていて筆者も利用しました。
写真②
◆ヘルシンキ:ヘルシンキの岩の教会(テンペリアウキオ教会)で入場料(5ユーロ)を払い見学しました。観光客用のトイレは教会内に無く、通りを100mほど離れた所にあり、その入場券に記されたコード番号を入力してドアを開け利用するのです。ヘルシンキでは市内観光バスを利用しましたが、ヘルシンキ大聖堂(写真③参照)がバスの出発乗り場で、係員に聞き100mほど離れた親切なレストランを紹介してしてもらい無料で用を足しました。
写真③
◆ストックホルム:ストックホルムのガムラスタン(旧市街)にあるストックホルム王宮の中には観光者用のトイレは無く、出口を出たところに広場があり男女兼用の無料トイレがあります。そこで衛兵の交代セレモニーも見学できます(写真④参照)。
写真④
最後に筆者の経験則ですが、若い頃の海外旅行と違い、トイレが近いシニアの皆様は海外へは念のため紙おむつを持参した方が良いと思います。さもなくば、ファーマシー(薬局)はどこにでもあるので、「adult disposable diapers」(英語)と書いた紙を渡して現地で購入もできます。シニア世代にとってトイレ問題は世界共通ですから。以上
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