大念寺は天正18年(1590)に還童和尚によって創立された、浄土宗の古刹です。
寺院の正門は上部に釣鐘がある鐘楼門になっていて、その横には地蔵堂があります。
大念寺
本尊の阿弥陀如来像は、四休庵(東京下谷根岸)にあった浄土宗の高僧、貞極の念持仏です。
富山県内では、地蔵菩薩の縁日の8月24日に各地で「地蔵盆」が行われます。
地蔵盆は子供の守り神であるお地蔵様を、お祭りする子供たちが主役の行事です。
子供たちは、近隣の家々をまわり、集めたお菓子(法要が終わると、お菓子は子供たちに配られます)などの供物をお地蔵様に供え、お坊さんの読経に小さな手を合わせます。
大念寺でも、地蔵盆の準備のため、約160体のお地蔵様が祀られているという地蔵堂の扉が開いていました。
大念寺 地蔵堂
「石動の寺と石仏」として遊歩百選に選ばれたこともある小矢部市内には1000体以上の地蔵菩薩があり、他にも三十三観音や聖徳太子
像などを含めると約1800体の石仏があるといわれています。