大晦日、寺のまち石動では、いくつかのお寺で除夜の鐘が撞かれます。
除夜の鐘は人間の煩悩の数を表わす数、108のうちの107回が年内に撞かれ、
最後の1回は新年になってから、今年一年、煩悩に惑わされないようにとの願いを込めて鳴らされます。
特別な事があった2011年、除夜の鐘を聞き気持ちを新たにして新年を迎えたいものです。
石動にあるお寺の多くは浄土真宗のお寺です。
浄土真宗中興の祖 蓮如上人 の手紙「白骨の御文章」に
「朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり。」
―朝には元気であった者も夕方には死んで骨になるかもしれない。―
という有名な一文があります。
蓮如上人は続けて、
『人間の生命のはかなく、老人であろうと、若者であろうと、死ぬときの定めがない境涯であるから、誰でもはやく、後生を一大事と思って、阿弥陀仏を深くお頼みして、念仏を申すべきである』(藤村義彰「浄土真宗名句辞典」国書刊行会)としたためました。
命の尊さを改めて感じた今だからこそ、自分を見失わず、人生を丁寧に生きていきたいと願います。
観音寺では1月1日、2日、3日に「大護摩祈祷会」が行われます。
こちらもご覧下さい→ 観音寺<獅子庵~各務支考~ ・ 延命地蔵~立山信仰~>
クリスマス寒波で、大護摩祈祷が行われる観音堂は雪に覆われていました
弘法大師も延命地蔵も雪を被ってらっしゃいます。
愛宕神社には初詣の看板が設置されています
今年もあと少しになりました。
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