先日、昔浪人時代を過ごした街、御茶ノ水へ行きました。
これまでも何度か訪れたことはあったけれど、いつもあまり時間がなくて
さーっと通り過ぎるだけでした。
でも今回は比較的時間があったので、ゆっくりと散策することにしました。
しかし、あまりにも変わり果てた町並みに唖然としてしまいました。
蔦の絡まる古いレンガ造りの建物がなくなり、代わりに近代的な
味気ないガラスのビルがいたるところに出現して
すっかりスカスカな街になってしまっていました。
かつての学び舎
よく出入りしていたお店もほとんど姿を消していました。
たまにお金がある時にだけランチを食べに行った
おしゃれなカフェも、ガラス張りのこじゃれたイタリアンに
変貌していました。
でも、当時の売りだった生ジュースが現存していると聞いたので
昔の面影を求めて入ってみることにしました。
アールヌーヴォー的店内は、昔の面影ゼロ。
当時、たしかレンガ造りのテラスみたいなものがあったのですが、
その名残りのようなものが窓の外にわずかに見えただけ。
そして、ラザニアを注文したとたん、激しくワインが飲みたくなってしまって・・・
当時の面影を残す唯一のアイテム、生ジュースを見捨ててしまったのでした。
ああ、痛恨のミス。
ラザニアはマジかよ?!っていうほど小さくて高かった。
その上たいしておいしくもなかった。
でも店は結構繁盛していた。
みんな生ジュースを飲みに来ているようだった。
しまった~!!と地団駄を踏んでもあとの祭り。
こ、これで1570円って・・・!!
こんなんじゃまったく足りるはずもなく、別の店に入りなおして
サンドイッチを食べました。
まったく御茶ノ水らしくないガラス張りのお洒落なパン屋で。
なんかとても空しかったです。
とほほ。
昔のお茶の水は、どこかうす暗くて、退廃的で、洒落ていて、どこに行っても煙たかった。
○十年の間に、古きよき昭和のデカダンスは御茶ノ水から消え去ってしまったのであった。
煙草の煙とともに・・・。
くぉ~ん。