年末から正月明けにかけて、3人掛け3台+2人掛け1台の4台のソファーの
張替えが入っていました。
3台が揃っているようなバラバラのような張り込みで、どれも微妙に異なっています。
聞いたところ、病院の待合の椅子らしい・・・
見てのとおり、湾曲したソファです。建物の壁に沿って配置されている物ですね。
昨年張り替えた富士山ドームの張り替えた椅子の反対の湾曲ソファです。
あまり、元の製作者の事を色々と言いたくはないのですが、ツッコミどころがたくさん(苦笑)
こんなWステッチだと自動車のシートだと呼び出しされます。
今回はWステッチ部に補強の裏当てを入れることにしました。
写真の様に横マチなしで張ってある椅子、横マチで張ってあるものとバラバラですが
今回はすべて横マチ&シングルステッチタイプで張りました。
3人掛けの座面幅も統一されていませんでしたが、等分に統一しました。
今回のソファーの一番の問題は、表面をタッカー打ちして、背面を同じところに
タッカー打ちをして、その重なった部分を、2本の芯を平行して巻いた、通称Wパイピング
と言うテープ状にした物を目隠しとして2列のパイプの隙間をタッカー打ちしていきます。
はがすとき、表面、裏面、パイピングと3回分のタッカーをほじくって抜いていきます。
そこは溝になっていることが多く、針の多さに加え、抜き困難でもあります。
また、写真の様に板もダメージがあり、張るときの締りも落ちてきます。
今回は、3人掛けが多い4台のWパイピングを行うことで、2本の芯を縫ったものを製作しないで
専用のH型に成型された樹脂コードを使用してみました。
底脚も揃っていなく、欠損しているものもあったので、すべて新しい物に交換しました。
今回は、4台を続けて張り替えることができて、はがすこと、張ることで色々と
トライできて、色々と学ぶことができました。
特にWパイピングでは芯の仕込み方、その治具の工夫、表皮とパイピングテープとを
重ねて打って止める為、初めてステープルの高さ13㎜と言うものを買って使用しました。
いつもですが、病院の椅子は、待合も診察も納期が決まっていることが多いので
期限内で仕上げることが重要なのでプレッシャーがありますが、予定より
早く収めることができて良かったです。
こういう張替えは、数をこなして経験と知恵が必要だと改めで痛感しました。(道具もね 笑)
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