洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

ハーレーの張り替え(1972年FLH1200) その2

2019年08月29日 | ものづくり

まず、はがしからスタート

古いハーレーと言うことで、いままで行ってきたバイクシートのような

ステープル(タッカー打ち)や、引っかけタイプなどと異なり

アルミリベットで張ってあります

厚い本革ならではの工法だと思います。

メイン部とマチ部の色が異なっているからツートーンで製作されたものかと

思っていましたが、どうも後処理のようですね

はがしてみて驚いたのですが、劣化した革が和紙のように指で簡単にちぎれてしまいます

いつものように型紙をデータ化して裁断型をレーザーカットします。

今回は単純な形状の一品物なので現物トレースで簡単に・・・(これが失敗の原因

次の失敗の元・・・・・

依頼主と打ち合わせで、手持ちの本革サンプル帳を元に色々相談しました。

色と革の厚さ(硬さ)など、など・・・・

私のところでは、主に自動車シート、家具をメインに行っているので

革はクロム鞣しが中心です。よって、サンプル帳もクロム鞣しの物でした・・・

クロム鞣しのサンプル帳から多様なカラー、シボを選ぶことが出来るのですが

調達できる大きさ、革の場合、デジと言う単位(10c㎡/デジ)で注文するのですが

30デジほどの用尺の所240デジほどを購入しなくてはならなくなってしまいました

提示した価格内で仕上げるため知恵をしぼっていたら、長年の手持ち材で

良い物を見つけました。

以前このブログで紹介した犬のハーネスで使った、タンニン鞣しの黒がありました

厚さは2㍉以上あります。

ある意味、依頼主さんの要望に近いと思い、手持ち材料と言うことで

喜々して取り掛かりました(ここに落とし穴が・・・

まっすぐのところは何ともなく縫えます。でも、重ねて5㍉弱にもなる

縫い代が硬く折れ曲がらなく、とても縫い代を倒してステッチがかかりそうに

ありません・・・・

そこで、縫い代部分を革漉き機で半分以下に漉くことにしました。

(削って薄くしました)

 

 張り込むと、縫い合わせた箇所はすべて縫い代が硬く表面に出てくるので

縫製する箇所の縫い代を削ります。

 とにかく座って異物感が出ないように縫製します。

縫う事に関しては弱音を言いたくないのですが、タンニン鞣しの革を

張り込み用に縫製したのは初めてで、板を縫っているようです・・・

 

 

                        その3へ続く

 

 

 

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