一番、廉価設定でも、新車価格が1000万円以上する高級車の運転席の
シワを消してほしいとの依頼がありました。
まず、革シートをはずしながら、パットとカバーの張りのゆがみを確認します。
そして、外したカバーの縫製の確認、縫い代、縫いズレなど・・・
国産車でもそうですが、自動車シートの縫製はレベルが高いです!
すべて、問題のないレベルなので、修復でミシンの針穴が空いたりする
リスクがありますが、思い切ってほどいてみました・・・・
ようやくシワの原因がわかりました
座面の左右の革の質・・・つまんで握ってみただけではわかり難いのですが
引っ張ってみると違いが歴然!
つまり、シワの無い方は牛の背中の革、シワの出ている方はお腹の革
ということですね。
と言うことで、伸びてしまった革を考慮して縫い直します。
慎重に伸びた箇所を調整し10mmほど本来の位置をずらし縫製しました。
量産時は同時に縫い付けているワイヤー袋は後縫いで修復します。
無事にシワが消えました
こういうやってみないと解らない怖い(?)仕事って勉強になりますよね
国産車と違う思想みたいなものを感じることができたし・・・
お幾らいただいて良いものか・・・シワを消すよりも難しい
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