洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

MOMOステアリング、重ね革巻き

2022年10月03日 | ものづくり

運転席エアバッグ(エアバッグハンドル)が標準装備になる前の時代

車のドレスアップの上級者はステアリングを交換していました。

MOMO,ナルディ・・・憧れのドレスアップでした。

初代レガシィを新車で買ったとき、メーカーオプションでつけたMOMOの革巻き

今、思い出しても数々の峠道とともに思い出せます。

さて、今回は革接着のMOMOステアリングの重ね革巻きの依頼です。

上の写真は、珍しい2本スポークのMOMOです。 この真上からの写真をもとに

スポークバランスのデータを作成します。

実は、元のアルミプレートスポークと接着革の部分をどうやって革を重ねるか?

なかなか、思いきれず取り掛かれなくしました。

スポーク部分の片側の型紙をとり、リフレクトして1枚の革につなげます。

上部センターに20㎜の黄色の差し色の本革を挟んで輪にします。

ハンドルの握りの太さって35㎜程あるので、ハンドルの外径と内径の差が

70㎜ほどあって、型紙的な話をすると、ハンドル外径と編み込む内径の差は

200mm以上になります。

理論的には型紙は外径と内径のセンターで長で帯輪を作成します。

ハンドルの一番の難所はスポーク部分のまとめです。

しっかり採った型紙を、端末をしっかり合わせ、しっかり締め上げます。

後はコツコツ編み込みます。どんな仕事もそうですが、どこから初めて

どこで終わらせるか? ここがとても大切です。

どうでしょう?型紙と手順は問題なかったようです。

ただ、黄色の革と黒の革の質感がいまいち合わなかった様です

古い、走り屋の旧車に似合いそうです

 


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