県内の方で、何度か電話で問い合わせを頂いたいました。
旧車ホンダCB250のシートのアンコ盛り依頼です。
届いたシートを見ると、とてもキレイな状態で、思わず
「このままの方が良いのでは?」って思ってしまいました(苦笑)
長身の方の依頼なので足つき対策かと思いましたが、どうも
それだけでなく、できるだけ忠実に昔の状態で乗りたいようですね
いつものように、シートを剥がしながら、設計の意図、設備、技量など
想像しながら、一度、アンコ抜きされたカバーを剥がします。
昔の鉄のパンフレームに引っ掛けで張り込んであったであろうカバーは
接着で張ってありました。
微妙な突っ込み所はありますが縫製も含め丁寧で技量の高い方が
アンコ抜きをしたのが覗えます。
今回はアンコ盛りということで、現状に盛るか?
パンフレームとの間に下駄を差し込むか? 今回は普通に
工場の手持ちチップウレタンを乗せることにしました。
アンコ抜きされたウレタンに合わせチップウレタンをくり抜いて
乗せて接着します。
それから、包丁、エアサンダー等を使って形を整えていきます。
仕上がりのイメージ写真を頂いて削りすぎないように
とは言っても怖がらず大胆に
失敗したらやり直す覚悟で左右のバランスを確認しながら進めます。
その間、こんなバイクで様子を見に来てくれました
バイク乗りの皆さんは、それぞれこだわりがあって楽しい話を
してくれます。
スソ部モール、ダンディムベルトの金具などの話から
細々なこだわりが判ります。
私が盛った所の張りシワが心配だったのですが・・・ 何故か、
ノーマークの手つかずの後ろ側にシワが出てしまいます
あずかったシートの玉縁は成型玉で、この時期は寒さで硬くて
キレイなラインが出ません。よって、接着作業も考慮して、カバーと本体を
数時間かけて温めてからの張り作業にしました。
今回はカバーの縫製からと依頼でしたが、その後、純正(?)の
カバーを見つけて持ち込んでくれたので短期で仕上げることが出来ました。
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