洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

ホンダの旧車シートの張替え

2023年06月03日 | ものづくり

バイクのシートも色々ありますが、表皮レザーをピン って張るときに

生地を固定するのに家具の様にタッカーで固定するのが一般的なのですが

古いバイクは、タッカーの針が刺さらない鉄板の上にウレタンが乗っているのが

古いバイクでは常識です。

写真の様にプレス成型された鉄板のパンフレームに爪があって、この爪に

表皮を引っ掛けて、爪を折って固定します。

5月末に集中してこのタイプのホンダ・ダックスとホンダ・CB350Fの張替えが

入ってきました。

幸い、今までに張り替えたものほど状態は悪くなく、爪は生きていました

ダックスのの方は、静岡の人で元の状態に近くにと言うことで、難しい打ち合わせも

することなく、取り掛かりました。

ほぼ、以前に行ったシャリーの張替えに近いので、トラブルなく進めることができました。

心配していたモールも、欠損部品も無くそのまま付けることができました。

 

 

CB350Fの場合、段付きでアンコ抜きの依頼です。

まず、聞いたイメージでアンコ抜き粗きりをして写真を送りました。

元シートの高周波キルトパターンが格子状なので段付きシートのイメージが

わかず、以前に張り替えたタックロールの方が良いように思い相談しました

するとラインで参考写真が届きました。

イメージが決まったのでもう少し、アンコ削って形を整えて型紙製作に入りました。

このシートから型紙をとり、メインキルトの格子パターンをイラストレーターで

製図バランスを整えたデータをレーザーカッターでケガキ型紙を作成しました。

レトロなイメージをと言うことでシンコールのニュートップと言う指定された

レザーでカバーを縫製しました。

元シートは裾にシルバーモールがあり、はがしてみたら、引っ掛けの

トリムコードでした。

再利用できないので市販の類似のドアモールを取り寄せて取り付けました。

経年劣化や、カスタム履歴で、元フレームの歪み、錆び、欠損など当然ありますが

なんとか、それなりの雰囲気を出せて良かったと思います。

2週間後の6月18日、河口湖オートジャンボリーと言う旧車バイクが集まる

イベントに行きたいと聞いていたので、余裕をもって間に合わることが出来て良かった

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