洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

コンクリート壁の緩衝パネル製作&設置

2023年09月20日 | ものづくり

今回は技術的にはスペシャルではないのですが、珍しい製品です。

集会所、幼児が遊んだりする部屋(キッズルーム)などで見かける

壁面の保護パットです。

今は残暑の9月で気にならないかもしれませんが、あと数か月経つと

寒々しい部屋に感じかもしれません。

かなり広い部屋、2室の壁に高窓の下部までの高さでウレタン

をレザーで張ってコンクリート面に貼り付けます。

粗いコンクリートに貼る場合、剥離対策を施さなくてはと考えていましたが

現場で、簡単に(?)剥離するマジックテープである事と

強固に固定した場合と・・・・安全性の考え方を色々と議論しました。

外れることを前提ですることの安全性も含むメリットもあるとのことで

1m前後のパネルを四方をマジックテープで固定する形で進めることにしました。

部屋の柱、柱間隔などに合わせて、40mのレザーを約20種類サイズ幅の

パネルを製作します。

今回は15㎜厚高密度のウレタンをウレタンメーカー(イノアック)様で

指定サイズでスライス&カットしていただきました。

いつもはウレタンに合わせてカバーの裁断を進めるのですが、

納期の関係で裁断縫製を先に進めます。

裁断の正確性が必要になってくるので、PET、0.5mm厚でレーザーカットで

型紙を製作して裁断、マジックテープの位置マーキングをします。

パネルのマジックテープは50mm幅のモヘアを縫い付けます。

壁のオスは粘着の50mm幅を使用しました。

今回の施工ではマジックテープのオス&メス、各150mも要しました

オス20mm幅125mも

あらかじめ計測&準備した壁側寸法でカットした粘着マジックテープとパネルを

壁に合わせて並べていきます(ミスがないか・・ドキドキです・・苦笑)

従業員、依頼担当者さんとチームワーク良く、並べることができました

遠方の現場でドキドキでしたが、なんとか貼れました

今回は薄いウレタンの広面を、レザーでかぶせる事がとても難しと思っていました。

施工後に微調整ができるように、また、カバーリング後の修正が、できた方が良いと

考えて、裏面は4方面にオスマジックテープ20㎜幅を縫い付けました。そして、

その面に合うようにオスマジックテープに張り付くフレンチパイルと言う

生地を裁断して4辺をマジックテープでレザーの張りを決めていく方法を取りました。

(裏面の写真が無くて判り難い

シワや隙があっても簡単に直せるようになっています。

また、長年使用して、汚れたり、緩くなっても簡単にメンテナンスできるかと

思います。


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