洋服を縫わない縫製工房の、もう一つの顔のレーザー加工だけも行っています。
50Wのレーザーに100Wのレーザーの2台体制になってもう6年目です。
今回は、20㎝幅で縦長の1.5mの板に、23文字を入れます。
データ処理で彫刻刀で掘ったような、谷彫り、文字の縁を深く、中央を浅く彫ったかまぼこ彫りなど
ありますが、今回は普通の平面で彫ります。
木材は特に材質によって、加工機の設定が異なります。
預かった板を、一発勝負で行うにはリスクがあると、伝えておいたので
端材も一緒に預かり、トライを繰り返します。
一番の心配は、彫った後に色入れをするときの塗料の滲みです。
1.5mの長材はパススルーと言って、加工機の筐体から素材を、はみ出して
セットします。 そうして、慎重に位置合わせを繰り返し何回かに分けて加工します。
この加工動画は、インスタグラムで見ることができます。
一般的にレンズは左右に移動しながら加工していきますが、今回は時間短縮のため
前後にレンズを移動させながら加工しました。
あらかじめペーパー掛けをした後、砥の粉を擦り込んだ板に
マスキングテープ越しに加工しします。その後、彫ったところにニスを縫って目止めを2回しました。
念のため、塗料の密着を高める為、ミチャックロンを吹きました。
そして、筆で、黒塗料を彫った溝に埋めるように差していきます。
一晩おいて、マスキングテープをはがします。
この後、ウレタンニスを、朝、昼、夕方と3回、重ね塗りを行いました。
特に指示を仰いだ訳でもないのですが、新しいところで、若々しい感じが良いかと
ニスには、あらかじめ、色が入った物もありますが、今回はクリアーを塗りました。
彫ったところに色入れする場合、木材の密度と塗料の粘度、溝に深く厚く塗料が
入る為、塗料の乾燥に十分時間を取ることがポイントかと思います。
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