1960年から1984年まで24年間も生産された40系のランドクルーザー
その40ランクルのと言うことで預かった本革のシート・・・どう見ても40年前の
ランクルと思えないバケットシートです。(どう考えても移設シートですね)
かなり傷んだフロントシートと荷台シート
それと、ひび割れたインパネ(クラッシュパット)の張替え依頼です。
十分の納期をいただいていたのですが、かなり苦戦しました
古いシートの場合、分解してカバーをはがす事に苦戦することが多々あります。
今回は、ヘッドレストが上に抜けません????
仕方ないので、カバーをハサミで切って、取り付け部分を確認してみました。
すると、ヘッドレストのステー2本が背のフレームに溶接で固定されています
抜けるわけがありません。
外車で見かける、高さ調整&前後機構が枕の中に組み込まれていて
接着されたウレタンをはがし、機構部分を分解しないとステーのピンが外れません。
メインキルトとコーナーの間に、細いマチを入れて溝のあるバケットシートです。
フロントシートはボディに合わせて製作した固定金具の溶接部分が錆びています。
荷台シートはパイプにビス止めで張ります。
今回は縫製の写真を取り損ねていますが、預かった時の注文のようの
メインキルトをダイヤ型のキルティングに変更しました。
このキルティングは高密度8㎜厚のウレタンをレザー、裏布と3層に重ね
配置を合わせてラインマーカーを入れて一本ずつ手縫いしています。
インパネはレザーを引っ張ってもシワが無く張れそうもないので、両サイドにマチを
縫い付けて形状を整えました。
また、ひびを埋めて、硬めのシートを重ねデコボコを目立たぬようにして接着しました。
ずいぶん違ったシートになってしましましたが、これが40ランクルに似合うかどうか・・・?
私にはわかりません(苦笑)
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