洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

飲食店のリニューアル改装のお手伝い

2019年04月13日 | ものづくり

私も時々立ち寄るラーメン店の改装のベンチの製作依頼をいただきました

工期は月火水の3日間で、その後半に搬入設置の予定です。

数種類のサイズの造り付けのベンチを6台製作します。

座と背の幅は決まっているのですが、長さが建築工房からの土台板が届いてから

現物確認してから作業を進めることになります。

と言うことで、座は30㍉チップウレタン、背は20㍉チップウレタンの20㍉に

軟質ウレタンを重ねることにして、ウレタンを幅寸法にカットしたものを仕入れました。

板が1週間前に入ってきました。

今回は、12㍉の合板で届きました。座の方は、補強が入り、空気抜きの穴が開いています。

ちなみに、キャラバンの荷台の椅子は同じ系列のラーメン店のベンチの張りか変え依頼の

完成品です。

写真のように、2層に重ね土台板に合わせウレタンを裁断し合板に接着します。

さて、一番のこだわりの縫製です。

今回は、系列店で統一されているシンコールの定番合皮が指定です。

ただし、色に変化を加えたようです。

私の場合、工場と言うこともあり、裁断を従業員と分担することも多く、要尺計算を兼ねて

簡単な型取りでも、致命的な裁断ミスが起きないように型入れ図を製作することにしています。

サイドマチも図面を書いて展開値を導き出しレーザーカットで型紙を製作します。

ウレタンの継ぎ目、合板との当たり受けの為、3㍉のナイロンハーフ2層ウレタンを

表皮と土台の間に入れます。

自動車シートでは定番ですが、サイドマチとメインとの角の出来栄えを重視して、

サイドマチの部分は先にウレタンを表皮に仮縫いで固定します。

今回は、ベンチを4枚並べる箇所があると言うことで、ステッチは3㍉の細めに

してみました。

このステッチは、外観の飾りと言う部分もありますが、コーナー部分の縫い代の

おさまりが悪く外観がキレイに出ない対策にもなり、縫い合わせ部のチカラの分散の

補強にもなり、レザーの場合、工数がかかっても入れた方が良いと思います。

さて、張り工程になります。

どの張り作業でも同じですが今回のように長いものはバランス良く張るために

4角、センター~センターと張っていきます。

単純なベンチシートと言うことで、裁断と土台の整合性で裏から見て、タッカー打ちされた

表皮はキレイな直線が出ていなければ張りが波打っていることになります。

大手家具店が地方にも出てきて廉価、簡単な家具が安易に購入できるようになり

一段と、このような作業をする人が少なくなってきてるようですね~~

私もそうですが、こういう作業って教えてくれるところって無くて自己流で張っている人が

多いですよね?

先日、搬入してきました。

背の設置高さは、リフォーム図面を描いた方が座ってみて微調整して決めるようです。

4列並びのベンチは接合部の隙を考慮して微妙に長さを変えての製作でしたが

キレイにおさまりました

予定していた水曜日より一日早い搬入でしたが無事に完了できました。

 

6月初に歯科医院の待合ベンチの張り替えを行います。

以前にも2か所の歯科医院の張り替えをおこないました。

歯科医院の場合、回収、設置が診察が終わるのが夕方遅く、始まるのも早く、

作業も休診日の中1日になることが多いんです。

がんばります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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