もともとここは、私の生まれ故郷だし、
関東生活が長いと言っても、
元の暮らしを忘れる筈もない。
なので、いつの間にか、この光景、そしてここでの生活が当たり前に
なってきた。
図書館にお勤めの友人が言うには、私が本を書くための資料集めには
苦労するだろう・・・とは言われたが。
欲しい資料を手に入れるために、図書館なのに送料分、
有料になるそうだ・・・!!
関東ではありえないことだ。
もし地元の図書館でなければ、近隣の図書館や時には、
東京都の図書館までも駆使して、横断検索をかけ、
揃えてくれるというのに・・・。
もちろん、タダでだ。
けれど、そうも言っていられないなあ・・・。
本当に江戸物をこれから書こうとすると、
その時だけは、また、ところんの地へ引っ越すしかないかと考えている。
私が書きたい江戸物はこれから地方に移っていくかもしれない。
中央というよりも。
驚くべきことだけれど、江戸の長屋での生活というものがありますよね。
人情をベースとした、よく落語とか時代小説にある。
あの生活が、知れば知るほど、今の私のアパート生活にそっくりだったのです。
違うのは、人情がないだけ。
人情がなくなった江戸の長屋暮らしが、現代の都会でのアパート暮らしなんです。
そして、私は、実は、資料のために行った深川江戸博物館で、
あのちまちました暮らしを目の当たりにして、
もう、ここでの生活は嫌だ~!と率直に思ってしまったのです。
というのは、もともと私は、
人がたくさんいる生活というものが、どうしても苦手で・・・。
かと言って、人情は欲しい・・・。
たまには構って欲しいけれど、ごみごみしたところでは
暮らしたくない、というまことに厄介な性質を持っているのです。
なので、アレを見た時、江戸人の生活というものが、
どういうものか分かったし(ほぼ体験しているし)、
スパーン!と頭に入って来て、より江戸が身近に感じられたし、
そして、もう、これで終わったなとも感じたのです。
もう、いい。十分、分かったと。
なので、これからは、ほとんど人にも会わない、
という生活になるかと思いきや、
人間ってそうそう上手くはいかないもので・・・
今住んでいる家だって、住宅街の中にあるし、
町内放送は朝の6時50分から始まるし・・・
ラジオ体操だって、一日に二回は必ずあります。
今朝だって、町内の放送で、今日はお彼岸なので、
どこかへ集まって、亡くなった人と会話しましょう~!
と言っていました。
ひぇ~ですよね?
亡くなった人と会話・・・?
どうするんだ?
とも思いましたが(しかもその名は「絆会」)、
そして、興味も惹かれましたが、
いかんせん、放送の内容が切れ切れで、
どこに集まるのかもよくわからなかったし、
そして、今年でこの会も最後なので、
みなさん、全員参加でお願いします~
みたいに言っていたのも、ちょっと引きました。
え~・・・!?
来年やってくれないの?
残念・・・。
来年なら、もしかすると、参加したかも・・・?
でも、慣れてしまえば、
もともと田舎者だし、
めっちゃ馴染むわ~ん、となると思うんですよね。
でも、私の事だから、すぐ飽きるかしら・・・?
どうかしら・・・?
まだ、おそるおそる様子見の私です。
☆それでは今日もよい一日を。