初日に、「沈まぬ太陽」を見てきた。
丁度今、ドラマで「不毛地帯」をやっていて、
原作読むのも大変そうだし、よし、見てこようと思って、
観にいったのだが、途中で休憩が入るなどして、
都合3時間22分もの超大作だった!!
(ひぇぇぇぇ~しらなんだ)
でも長いにも係らず、
飽きさせず、
とても見ごたえがありました。
特に御巣鷹山の飛行機事故を連想させるシーンでは、
本当にその場に居合わせたような臨場感で、
震えがきました。
体育館に並べられた沢山の棺・・・。
それを一つ一つみていく遺族達・・・。
本当に辛いシーンでした。
丁度この事故が起きた時、私は20歳で、
OL1年目の夏でした。
この事故後、会社で、写真週刊誌の現場写真を
社員同士でみていて、何気なく私に渡されたとき、
私は、それを一瞬みただけで、もう見ることができませんでした。
それくらい悲惨な事故現場の写真でした。
そんな中でも、短い間に遺書を残す人もいて、
“死”というものを考えさせられた事件でもありました。
突然死ぬと分かった時、私はそんな感謝の言葉を
家族に残すことができるのだろうか・・・?と
考えたものです。
あれから25年経ち、今なら、その時のかたがたの気持ちが
分かる年代にようやくなれて・・・。
そんな時に、この映画を観ることが出来て、
良かったなあ~と思います。
(ちょっと前ならやっぱり難しかったと思います)
生と死の尊厳―。
それを考えさせられたあの事故のことが、
今、自分なりに振り返ることができるような気がしています。
しかし、さすがですね。
事故をちゃんと見詰めながら、そこにきちんと一線を
張っている。
決してベタベタとお涙頂戴のドラマしていないところが、
さすがだなあ~と改めて思いました。
原作者の力量なんだろうなあ~。
そして、国民航空の内実をうまく暴きだしています。
私などは、そこまで会社に尽くす意味があるのかなあ~?
などとすぐ思ってしまうのですが、
やはり、山崎作品には、きちんとした企業人が描かれています。
(私は、ある団体にパートで勤めた時に、そこの職員さんたちの
同期意識の強さに逆にびっくりしてしまったものですが・・・
ずっとパート仕事を転々としてきた私には、ちょっと異常に
見えたのですが、あれがフツーの会社員の意識なんでしょうか?)
組織の中でどう生きるのか?
が大きなテーマですよね。
私はヘタレなので、すぐリタイアしちゃうのですが・・・。(^^;)
それにしても、力強い作品でした。
「沈まぬ太陽」公式HP
ブログ小説か~!? パモンデューのよんでみてチョ