トイレの神様
昨年(2010年)この歌を聴いて涙した方が大変多いのを承知でいろいろ考えてみました。
【お店のトイレ】リビングショップおおたに(寄居/埼玉)
記事のトップのイメージは、当店のトイレの壁紙です。洋式トイレですが便座に腰をかけるとこのレモンの木を見ながら用を足せます。立って用を足す男子はこの壁紙に背を向けることになるので、この「レモンの木」に気づかずにトイレから出てしまうことが多いようです。2000年に店舗を新築した際にクロス屋さんが新築祝いにと張ってくれました。
【八百万 やおよろず の神】
日本人は古くから大自然を神として畏れ敬い、調和を重んじてきた。大自然にそして身の回りのもの全て似に神が宿り、大工は道具を命よりも大切に扱い、農夫は鋤や鍬を、商人は算盤を大事にした。
パンカップ店主の家でも昔は恵比寿講の日には算盤と財布・帳票一式をご神前にお供えして神饌とともにその日を祝い、商売繁盛を祈願した。また、正月には便所の神様、井戸神様、竈(かまど)様などなどに松をあげ小さな鏡餅と雑煮をお供えしたもので、今でもその習慣は残っていてパンカップ店主の大事な正月行事となっている。
また小正月には繭玉のカタチを上新粉でいくつも作り、何の枝であったか記憶が定かでないが(桑だったかなぁ?)枝に刺してトイレの入り口の天井に飾った。当店は創業時(1925年・大正14年)荒物屋で地域の産業━養蚕の用具を扱っていたために、その年の養蚕・おかいこさんの出来を祈願したものと思われる。
【トイレの神様という歌】
さて、トイレの神様のyoutubeに投稿されているコメントを見ると、「主役」はどうもトイレの神様ではなくて、おばあちゃんとわたしであるような気がしてならない。コメントの多くは「おばあちゃん」へのノスタルジックな思いが多くを占めているのには、正直パンカップ店主の驚きであった。どうも最近の若い人たちは「トイレに神様がいる」なんてもともと思って(感じて)いないらしい。多分そうなのだ。
こどもの頃のトイレ(トイレという言葉さえなかったような)は水洗化が進む前のほとんどが溜め込み式で、いまさらに「ポットン便所」というようだが、臭くて暗くて、こどもごころには怖い場所であった。
【つづく】
トイレ掃除をはじめたよ・・・昨年6月2010年からほぼ毎日
小3の頃からなぜだか
おばあちゃんと暮らしてた
実家の隣だったけど
おばあちゃんと暮らしてた
毎日お手伝いをして
五目並べもした
でもトイレ掃除だけ苦手な私に
おばあちゃんがこう言った
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで
その日から私はトイレを
ピカピカにし始めた
べっぴんさんに絶対なりたくて
毎日磨いてた
買い物に出かけた時には 二人で鴨なんば食べた
新喜劇録画し損ねたおばあちゃんを
泣いて責めたりもした
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで
少し大人になった私は おばあちゃんとぶつかった
家族ともうまくやれなくて 居場所がなくなった
休みの日も家に帰らず 彼氏と遊んだりした
五目並べも鴨なんばも 二人の間から消えてった
どうしてだろう 人は人を傷付け
大切なものをなくしてく
いつも味方をしてくれてた おばあちゃん残して
ひとりきり 家離れた
上京して2年が過ぎて
おばあちゃんが入院した
痩せて 細くなってしまった
おばあちゃんに会いに行った
「おばあちゃん、ただいまー!」ってわざと
昔みたいに言ってみたけど ちょっと話しただけだったのに
「もう帰りー。」って 病室を出された
次の日の朝 おばあちゃんは
静かに眠りについた
まるで まるで 私が来るのを
待っていてくれたように
ちゃんと育ててくれたのに 恩返しもしてないのに
いい孫じゃなかったのに
こんな私を待っててくれたんやね
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
おばあちゃんがくれた言葉は 今日の私を
べっぴんさんにしてくれてるかな
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで
気立ての良いお嫁さんになるのが
夢だった私は
今日もせっせとトイレを ピーカピカにする
おばあちゃん
おばあちゃん ありがとう
おばあちゃん
ホンマに
ありがとう
「2010年 第61回 NHK紅白歌合戦」歌唱曲
発売2ヶ月前にラジオでオンエアされ、その直後からリクエストや問合せが殺到!
祖母の言葉や思い出、自身の半生が表現された"号泣必須""10年に一度の名曲"と騒がれた楽曲は、
有線問い合わせチャートでも第1位を獲得! 現在各方面で話題沸騰中の1曲!
トータルプロデューサーに寺岡呼人を迎え、彼女のパーソナルな部分を赤裸々に表現したミニアルバム
『わたしのかけらたち』リード曲。
オフィシャルサイト:http://www.clearsky.co.jp/kana/
オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/uemurakana/
昨年(2010年)この歌を聴いて涙した方が大変多いのを承知でいろいろ考えてみました。
【お店のトイレ】リビングショップおおたに(寄居/埼玉)
記事のトップのイメージは、当店のトイレの壁紙です。洋式トイレですが便座に腰をかけるとこのレモンの木を見ながら用を足せます。立って用を足す男子はこの壁紙に背を向けることになるので、この「レモンの木」に気づかずにトイレから出てしまうことが多いようです。2000年に店舗を新築した際にクロス屋さんが新築祝いにと張ってくれました。
【八百万 やおよろず の神】
日本人は古くから大自然を神として畏れ敬い、調和を重んじてきた。大自然にそして身の回りのもの全て似に神が宿り、大工は道具を命よりも大切に扱い、農夫は鋤や鍬を、商人は算盤を大事にした。
パンカップ店主の家でも昔は恵比寿講の日には算盤と財布・帳票一式をご神前にお供えして神饌とともにその日を祝い、商売繁盛を祈願した。また、正月には便所の神様、井戸神様、竈(かまど)様などなどに松をあげ小さな鏡餅と雑煮をお供えしたもので、今でもその習慣は残っていてパンカップ店主の大事な正月行事となっている。
また小正月には繭玉のカタチを上新粉でいくつも作り、何の枝であったか記憶が定かでないが(桑だったかなぁ?)枝に刺してトイレの入り口の天井に飾った。当店は創業時(1925年・大正14年)荒物屋で地域の産業━養蚕の用具を扱っていたために、その年の養蚕・おかいこさんの出来を祈願したものと思われる。
【トイレの神様という歌】
さて、トイレの神様のyoutubeに投稿されているコメントを見ると、「主役」はどうもトイレの神様ではなくて、おばあちゃんとわたしであるような気がしてならない。コメントの多くは「おばあちゃん」へのノスタルジックな思いが多くを占めているのには、正直パンカップ店主の驚きであった。どうも最近の若い人たちは「トイレに神様がいる」なんてもともと思って(感じて)いないらしい。多分そうなのだ。
こどもの頃のトイレ(トイレという言葉さえなかったような)は水洗化が進む前のほとんどが溜め込み式で、いまさらに「ポットン便所」というようだが、臭くて暗くて、こどもごころには怖い場所であった。
【つづく】
トイレ掃除をはじめたよ・・・昨年6月2010年からほぼ毎日
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小3の頃からなぜだか
おばあちゃんと暮らしてた
実家の隣だったけど
おばあちゃんと暮らしてた
毎日お手伝いをして
五目並べもした
でもトイレ掃除だけ苦手な私に
おばあちゃんがこう言った
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで
その日から私はトイレを
ピカピカにし始めた
べっぴんさんに絶対なりたくて
毎日磨いてた
買い物に出かけた時には 二人で鴨なんば食べた
新喜劇録画し損ねたおばあちゃんを
泣いて責めたりもした
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで
少し大人になった私は おばあちゃんとぶつかった
家族ともうまくやれなくて 居場所がなくなった
休みの日も家に帰らず 彼氏と遊んだりした
五目並べも鴨なんばも 二人の間から消えてった
どうしてだろう 人は人を傷付け
大切なものをなくしてく
いつも味方をしてくれてた おばあちゃん残して
ひとりきり 家離れた
上京して2年が過ぎて
おばあちゃんが入院した
痩せて 細くなってしまった
おばあちゃんに会いに行った
「おばあちゃん、ただいまー!」ってわざと
昔みたいに言ってみたけど ちょっと話しただけだったのに
「もう帰りー。」って 病室を出された
次の日の朝 おばあちゃんは
静かに眠りについた
まるで まるで 私が来るのを
待っていてくれたように
ちゃんと育ててくれたのに 恩返しもしてないのに
いい孫じゃなかったのに
こんな私を待っててくれたんやね
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
おばあちゃんがくれた言葉は 今日の私を
べっぴんさんにしてくれてるかな
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで
気立ての良いお嫁さんになるのが
夢だった私は
今日もせっせとトイレを ピーカピカにする
おばあちゃん
おばあちゃん ありがとう
おばあちゃん
ホンマに
ありがとう
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「2010年 第61回 NHK紅白歌合戦」歌唱曲
発売2ヶ月前にラジオでオンエアされ、その直後からリクエストや問合せが殺到!
祖母の言葉や思い出、自身の半生が表現された"号泣必須""10年に一度の名曲"と騒がれた楽曲は、
有線問い合わせチャートでも第1位を獲得! 現在各方面で話題沸騰中の1曲!
トータルプロデューサーに寺岡呼人を迎え、彼女のパーソナルな部分を赤裸々に表現したミニアルバム
『わたしのかけらたち』リード曲。
オフィシャルサイト:http://www.clearsky.co.jp/kana/
オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/uemurakana/