富士山と桜の花
山に咲き誇る花の女神・・・コノハナノサクヤビメ
「日本は火山列島。胎内に深く火を宿しながらも白く静かに雪化粧する富士山の威容は、サクヤビメの立ち姿そのものにも見えてくる。」
※写真イメージは、千円札に描かれてい富士山と桜。 富士山の形をした波佐見焼の「箸置き」。染付け、赤絵、金、銀4種類がある。
「江戸時代頃から富士山の神とされてきたコノハナノサクヤビメは『古事記』や『日本書紀』に登場する女神。桜の木の花の神霊である。(猪股ときわ:首都大学東京教授)」
「毎年春になると山の木々の間に咲き栄える桜花は、古代の人々にとって、再び廻り来た春の知らせであり、花自体が、わき起こる生命力の凝縮でもあった。男女ともに髪に花枝を挿して、花に宿る命の力と直接触れ、桜花の命の力を分けてもらおうとした。」
「サクヤビメは天から下ってきたニニギノミコトと出会い、一夜交わっただけ妊んだので、ニニギに我が子ではなく『地上の神(国津神)の子に違いない』と疑われてしまう。するとサクヤビメは『わたしが妊んだ子がもし国津神の子ならば、産むときに無事ではないだろう。もし天津神のならば無事だろう』と、土で出口を塗り固めた宮殿を造った。その中で出産するというまさにその時に、宮殿に火を放つ。燃えさかる火のただ中、無事、三人の男神が生まれたという。
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