『ちゃーさん!ハナモゲラ来てるよ!!』
小鉢クンが教えてくれた
『ハナモゲラってなんだ?』
『ちゃーさんが最初に言ったんじゃん』
『え?俺が??言わねぇよ~』
ハナモゲラと言う単語は俺の脳に記憶されているワードだ
でも、どんな場面で使った??
ハナモゲラって、いつ言った??
お仕事でお付き合いのある業者さんで
ウチの担当を時々してくれるオジサンがいて
その人は何というかその
お前の家や
行く先々には鏡が無いのかってレベルに
鼻毛が飛び出しているオジサンなのだ
鳥に食われそうになった毛虫が二匹
両方の鼻の穴に逃げ込んだような
いや、逃げ込もうとしている最中のような
そんな飛び出しっぷりだ
チョロッと見えるぐらいの人はいるけれど
あんなに正々堂々と
悪党を倒したスーパーヒーローのように
あの量の鼻毛を出しても
堂々としていられるなんてなかなかいない
…
そうか…そうだった
鼻毛というワードから俺が思いついたのは
『ハナモゲラ』と言う言葉だった
俺は彼を陰でそう呼んで、小鉢クンに教えた記憶がよみがえって来た
なるほど、いいニックネームを付けたな。
ハナモゲラ
調べてみると、タモリの昔のネタで
何とも言えない不思議な話し方をするネタがあり
その話し方を『ハナモゲラ語』と言っていたそうである
YouTubeで探して聴いてみたのだが
…あああああ
そう言えば昔のタモリってこんなだった!!!
同業他社の先輩(俺より年下)その見た目が
ずんぐりむっくりしていて
学生服を着せたら
ちょっとケンカの強そうなガキ大将みたいに見える
何度か名前を聞いたけれど思い出せずに
『ほら、あのゴリライモみたいな人いるじゃん』
と、言ったが最後
あれから何年経ったんだろう
小鉢クンは事あるごとに
『ゴリライモって呼んでるのチクってやろう』とふざける
ゴリライモってコレ
『ど根性ガエル』っていう漫画に出て来る不良である
俺の中ではゴリライモっていうイメージあるんだよな…あの人。
『ちゃーさんは変なあだ名を付けすぎだよ。ハナモゲラだのゴリライモだの』
だって仕方ないのだ
俺のイメージがそうなんだから。
小学校の頃に
同級生の女の子にヒドイあだ名を付けたことがあった
『ペキン桃山』って付けたのだった
みんなからペキンって呼ばれるようになって
何だか可哀想な事をしたな…と思っていたら
卒業アルバムの自己紹介みたいなとこに
『ニックネームはペキン桃山です』と書いていた
胸を張ってペキン桃山を名乗っているので
俺が心配したのは無駄だった
…
彼女とは月に1~2回、スーパーで買い物をしていると会う
気遣った言葉を俺に掛けてくれるのだが
俺は心の中で、今でも反省をしているのだ
ペキンなんてつけて申し訳なかったと。
でも、現在の彼女を見ていると
小学生時代の俺のセンスも悪くないなと(やめなさい
ちなみに俺のニックネームって言うのは特にない
カミさんや、ネットのお友達に『にゃびちゃん』『にゃびさん』って呼ばれるのが
ニックネームと言えばそうなんだろうか
ハナモゲラって陰で呼ばれるよりは
ずっといいなぁと思っています。
鼻毛のチェックを怠らないようにしようっと。