セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

任天堂ゲームセミナー作品No.16『てんつなぎ』 インプレッション

2010年04月24日 11時46分25秒 | 【旧】購入・レビュー話
任天堂ゲームセミナー』2009年度受講生作品。最後の作品となる第4弾が配信中です。
配信サービス内容と期間はこちらで確認してください。一応、以下にも記しておきます。

DSステーション」…5月5日(水)まで配信中
みんなのニンテンドーチャンネル」…5月5日(水)まで配信中
ニンテンドーゾーン」…5月6日(木)まで配信中


(※以下、赤枠の画像が上画面。黄色枠の画像が下画面になります


さて。2009年度受講生作品のトリを飾るのは、『てんつなぎ』という作品です。


●どういうゲーム?
口では微妙に説明しづらいので、ゲーム画面で紹介しましょう。








…はい。そういうことです(笑)


で、これが実際のプレイ画面になります。
制限時間のメーターがなくなる前に、「おだい」をクリアしましょう。

テンくんを線でつなぐと、(下画面の)画面左上の線が途切れている部分がゴールゲートになるので、そのままゴールまで線を引っ張ってやれば、クリアになります。


最初は全然簡単ですが、ステージが進むにつれて、複数のテンくんをゴールさせるようになります。
この場合、上に表示されている色の左から順番どおりに、テンくんを1本の線でつなぐとゴールゲートが開きます。1匹ずつゴールさせるということはできません。全て1本の線でつなぐ必要があります。
この写真の場合ですと、黄色→ピンク→黄色→青とつなげて、そのままゴールまでつなげればクリアです。


また、線を引き始めると、線の引き始めのところから「モップン」という綿毛のようなものが現れます。
「モップン」は、線を少しずつ消していきます。モップンがテンくんに追いついてしまうと、そのテンくんは弾き飛ばされてしまいます。「モップン」の移動スピードはステージによって異なり、時には全く動かないことも…。
テンくんに追いつかれないコツとしては…最初にムダにたくさん線を引いておいてから、テンくんをつなげていくといいですよ♪


ちなみに、テンくんは色によって性格も様々です。

青 … 移動速度が最も遅く、捕まえやすいです。
ピンク … 寝てます。動きません。働きません(笑)
黄色 … 青よりちょっとスピードが速くなりました。でもまだまだ大丈夫。
赤 … 黄色よりさらにスピードが速いです。ちょっと捕まえにくいです。
オレンジ … 線を引き始めると自分から近づいてきます。「まだお前の出番じゃない!」と言っても近寄ってきます。
紫 … 線を引いて近づくと、ものすごいスピードで逃げていきます。
緑 … ものすごいスピードで動き回ります。めちゃくちゃ捕まえにくいです。

テンくんは、引いた線の上を通ることができません。素早い敵は、追い込み漁みたいな感じで、線を引いて追い詰めていくといいですよ。

また、中には一部や全体が暗闇で、タッチした周辺しか見えないというステージもありますが…てんくん自身は見えませんが、てんくんの「目」が見えます。実は、色だけでなく目の形も全員違うので、目の形や動きの早さなどで色を確認できるようになると、有利に進められます。


●「ごうせい」「ぶんかい」について

ステージが進んでくると、普通のテンくんより小さい「プチテンくん」が登場します。
プチテンくんは、「ごうせい」をすることができます。2匹のプチテンくんを線で囲むと、「ごうせい」されて普通のテンくんの大きさになります。もし、青と赤を混ぜた場合は…実際に混ぜた時と同じように色も変化します。(ちなみに青+赤=緑です)
また、普通のテンくんを線で囲むと、2匹のプチテンくんに「ぶんかい」することもできます。

後半のステージでは、「ごうせい」と「ぶんかい」を利用して、条件に合った色のテンくんを作り出す必要が出てきますよ。
特に、違う色を混ぜ合わせるところは、よく考えましょう。


ちなみに…上の写真のように、囲むのではなく2匹を線でつないだ後、線を交差させても「ごうせい」できます。あと、1匹を線でつないだ後、もう1匹を線で囲んでも「ごうせい」できます。
上記の方法で「ごうせい」した場合、合成されたテンくんが引き続き線とつながった状態になるので、時間短縮につながります。ただし、順番を守ったうえで合成していかないといけないので、難しくはなります。普通にクリアするなら、まずは囲うほうで挑戦してみましょう。

さらにちなみに…ですが、普通に線を引いている時に線を交差させるとどうなるでしょう?線が、その交差したところまで戻ってしまいます。
もし、違うテンくんを捕まえてしまった場合は、この交差を利用して線を切ってしまいましょう。これは、一筆クリアを目指すためには重要なテクニックです。


●ステージの進め方

1つのブロックに、A~Eの5つのステージがあります。
ブロック内で、クリアした時に獲得したメダルの枚数が10枚以上になると、次のブロックが遊べるようになります。以降のブロックも同じで、メダル10枚を目指しましょう。

1つのステージで獲得できるメダルは3種類。それぞれ、以下の条件で獲得できます。
2つ目と3つ目は条件付きですが、満たしさえすれば1回のプレイで3枚獲得も可能です。
・ステージをクリアする → 黄色いメダル
・ステージを、○秒以内にクリアする → 赤いメダル(※○の数字はステージによって異なります)
・ステージを、一筆だけでクリアする → 青いメダル


全5ステージで計15枚に加え、ブロック内の全ステージをクリアすると、ボーナスメダル5枚が貰えるので、計20枚になります。
10枚集まればOKなので、クリアしていないステージがあってもOKなのです。が、普通は…1枚でもいいのでステージをとにかくクリアして、全5ステージクリアでボーナスメダルを貰えば必ず10枚以上になるので…まずはクリアすることに専念するのが、良いかと思います。

全5ブロック(25ステージ)+ちょっと難しい全2ブロック(10ステージ)+本気で難しいエクストラステージ3つが用意されています。


◆partygameの感想◆
最後の作品で、一番ゲームらしいゲームがきた!って感じがしました。
大本はなんか陣取りゲームのような感じがしますが…なんか、ありそうでなかったアクションパズルです。

つないでいくだけだったらシンプルですが、「ごうせい」や「ぶんかい」が入ってくると、さらにゲームの格が一歩上がったような感じがしました。
「ごうせい」では、いわゆる色彩の能力が必要になってきますが…まあ、それはプレイしていくうちに覚えられます。色数がそんなに多くないので。

最初はほのぼの~としていて、テンくんがかわいくて、難易度もとても易しい…と思っていたら、中盤から本当にキツくなってきて…テンくんが憎らしくなるくらいです(笑)
中盤のステージになってくると、赤いメダルや青いメダルを獲得するのがかなり厳しくなり、エクストラステージに至っては、ただのクリアすらままならないレベルです。全メダルコンプリートとなると…もう、相当なものです。ただ、(7ブロック目までの)クリア自体はなんとかなるレベルですし、ステージそれぞれの、特徴…というかメリハリも効いていて、プレイしていて全く飽きませんでした。きっと、どなたでも楽しんでもらえるかと思います。
この難易度が個人的には良かったんですが、人によってはイラッとするかもしれません。要するに、いらないテンくんが引っかかったり、テンくんが速すぎて捕まえられないわけですから。それにただイライラするか、攻略のし甲斐を感じるかで、この作品の魅力が大きく異なるでしょう。私は後者でした。


ゲーム性においてもボリューム面においても、ハッキリいってDSiウェアで全然出していいレベルです。(出すとしたら200でしょうけど)とにかく、1つのゲームとして完成度の高い作品だと思います。
プレイしていて、普通に熱中してしまい…「ネコソギトルネード」以来の、消したくないな~と思える作品でした。



◆2009年度受講生作品 総まとめ◆
ということで、2009年度受講生の作品を4つとも遊び、紹介してきました。

さすがにDSも5年目ということもあってか、アイデアという面では目新しいと感じる部分はあまり多くありませんでした。今回の『てんつなぎ』とか、『ototo(オトト)』とか、どちらかというとゲームらしいゲームの延長線上…といった感じのゲームが増えてきているように感じましたね。
せっかくの受講生作品なので、もっとはっちゃけた作品があっても良いかな~と思いましたが…ま、これはこれで良いかと思います。むしろ、前年度の受講生作品がかなりはっちゃけていたように思うので、余計にそう感じるだけかもしれません。

あくまで個人的に、面白かった順番に並べてみますと…
1位…『てんつなぎ』
2位…『DrawDrawPenner(どろどろぺにゃー)』
3位…『ototo(オトト)』
4位…『どうも、DSです』
です。
『どうも、DSです』はいわゆる一発ネタみたいなところもありますし、コミュニケーションを楽しむゲームもそんなに珍しくはなくなっているので…。
他はゲームらしいゲームという感じでしたが、やっぱり今回の『てんつなぎ』が、全体的に見るとダントツで好きですね。ボリュームもあるし。


さて。今後もおそらく続いていくであろう任天堂ゲームセミナーですが、せっかくなので、そろそろWiiの作品を作ってみてもいいのでは…?と思ったりしました。もちろん配信は「Wiiショッピングチャンネル」で。
もちろんDSのほうが色々な人に触れてもらえますし、家にネットの環境がなくても大丈夫ですけど…あくまで受講生がゲーム制作を経験することが目的なわけですから、Wiiのゲーム制作も経験するという点では重要だと思いますけどね…。(まあ、作業期間的に重たくなるかもしれませんが)
あとは、今年度は厳しいかもしれませんが…来年度になってくると「ニンテンドー3DS」にも挑戦してくれるかもしれませんね。

ま、来年も楽しみにしています。


関連記事:
ゲームソフト 評価タイトルリスト:ニンテンドーDS その他
(※こちらで、過去の受講生作品が見れます。ただし「任天堂ゲームセミナー2006」の作品はありませんのでご了承ください)

その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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