え~、いつの間にか購入してしまっているのが私ですw
Wiiのロンチタイトルでは出来が良いと名高い「Elebits」の制作スタッフが手がけた第2弾、「Dewy's Adventure 水精デューイの大冒険!!」。ストーリーモードを1ワールドクリアしてのファーストインプレッションです。
操作はいたってシンプル。Wiiリモコンを横に持って傾けると、それと同じように地面が傾いてデューイ(主人公)が滑っていきます。で、コース上に捕まっている「オー」という生物を助けながらゴールを目指すというルールです。
十字キーの上下で気温を変えることができ、水であるデューイは気温があがると雲(気体)に、気温が下がると氷(固体)になります。それぞれの特徴をいうと…、
●水の状態
・2ボタンでジャンプ。ジャンプ中に1ボタンでヒップドロップができます。
・オリ(みたいなもの?)につかまったオーをに触れると助けることができます。
・ドロドロの水に入ると花を咲かせて、とあるアイテムが手に入ります。
・池などの普通の水の中に落ちてはいけません。
●氷の状態
・2ボタンでジャンプ。
・池などの水が凍って通れるようになります。
・スピンアタックやジャンプ中の3連コンボなど、攻撃に特化しています。
・滑りやすいです。
●雲の状態
・1ボタンを押し続けて離すと雷で攻撃します。押しっぱなしにしておく時間が長いほど広範囲を攻撃できます。
・ジャンプ、移動はできません。
こんなところでしょうか?ちなみに気温を上げた、または下げた場合、徐々に気温が普通に戻っていくので、そのままにしておくと一定時間で水のデューイに戻るので気をつけましょう。
あと、Wiiリモコンを真っ直ぐ上下に振ると風を起こします。真っ直ぐ左右に振れば地震を起こします。基本的にはギミックを動かす時に使うのが主ですが、地震は敵をひるませる効果もあります。
そして、この制作スタッフとしてはお馴染みのエディットモードもあります。前作と同じく、制作したステージをWiiコネクト24で配信したり受け取ったりすることも可能です。「ゲームとか適当に」さんとか、なんかピタゴラスイッチみたいなステージを作ってましたね。ワリと楽しみ方はいろいろあるのかも。
ここから個人的感想です。
いわゆる「自然」をテーマにこれだけあらゆる奇抜な要素をひそかに盛り込めているところは、さすがといったところだと思います。
ただ…わりと難しいですね。まあ落ちたら1発でミスというわけではないのでいいんですが、なかなか思うように操作するのは多少慣れが必要です。あと、たま~に高低差や奥行きの距離感が分かりづらいときがあり、段差のある場所に向かってトオッと飛んでみると、全くずれていたりすることがあったりしました。
そして…プレイしていて感じたのが、「この感じ、何かのゲームに似ているな…?」というのがどうも頭に引っかかってました。こう…和やかでまったりとしたゲーム進行…。
…「LocoRoco」?
2次元と3次元の違いはあるものの、あくまで、あくまで個人的には何か「LocoRoco」に似ているものを感じました。そして…私は「LocoRoco」が面白いんだけど肌に合わなかった人間です。それと全く同じ感覚を、このゲームからも感じています。いや、面白いんですけど…面白いんですけど…何かが違う。
あと、これも個人的なんですが、今作は売上がどうにも乏しいです。前作はロンチタイトルということだけでも注目されていましたから、その違いもあるかもしれませんが、パッケージの表だけを見ると、若干なんですが洋ゲーっぽくみえなくもないです。で…まあただでさえ日本人は洋ゲーを毛嫌う人が多いのに、Wiiのユーザ-と考えるとますます…でしょう。個人的にはタイトルの付け方にもう一工夫欲しかったかもしれません。「Dewy's Adventure」とくると…やっぱりちょっと洋ゲーに感じなくもないので。英語を使う時は気をつけましょう。
…という感じで、好みはあるかもしれませんが、ゲーム自体の完成度は高いです。自分にこれが合うかどうかは…自分が普段どんなゲームをプレイしているかで見極めてみましょう。
少なくとも、コーエーの「無双」シリーズのズバッズバッ爽快感こそが!と感じる人には間違いなくオススメできません。逆に…そうだな…「フォーエバーブルー」など、ゆっくりまったり時間を過ごす的なゲームがお好きな方にはオススメできるかもしれません。
Elebitsチーム、これからもさらなる活躍を期待したいです。
レビューを見た感じだとエレビッツ同様海外での受けがよさそうですが実際どうなんでしょうね。
エレビッツにしてもデューイの大冒険にしても、独特の世界観とシステムを築き上げているので、基本完成度は高いです。が、気に入る気に入らないの個人差はけっこう大きいかもしれません。
エレビッツならまだ「やりたい放題」的な感じが日本人でも通用する要点になっていましたが、今作は本当にまったりした世界観と進行具合なので、今の日本ユーザーうには合いにくいかもしれません。
だからこそ今作は逆に非ユーザー層にアピールすることがきでればなかなかイケそうな気もするんですが…言ったとおり洋ゲー感を漂わせていては、なかなかパッケージを手にとってくれないでしょう。