今のところ、仲間のおかげで助かっている気がします(苦笑)
『カセキホリダー ムゲンギア』
対応ゲーム機 ―→ 3DS
配信開始日 ―→ 2014/02/27
配信価格 ―→ 4,571円(税別)
ジャンル ―→ RPG
プレイ人数 ―→ 1~6人(ローカルで最大6人でのチーム戦&協力プレイ/インターネット通信で2人対戦プレイ)
すれちがい通信 ―→ リバイバーのトレーニング
CERO ―→ A(全年齢対象)
■====== 簡単なご紹介 ======■
ニンテンドーDSで発売されてきた『カセキホリダー』シリーズ。3DSで初の、シリーズ作品です。
化石を見つけて、クリーニングでリバイブ(復元)して、リバイバー(復元した恐竜)で様々な相手と戦っていきます。新たに「カセキモービル」という乗り物が登場し、細かいカスタマイズが可能。探索や戦闘でのサポートをしてくれますよ。通信プレイも充実です。
基本的な流れを説明します。
まずは、探索したい発掘場を選択して出発。カセキモービルで自由に走りながら「サーチ」で化石を発見。発見したら、その場でクリーニングを開始します。
ハンマーやドリルを使って、化石を”できるだけ傷つけないよう”かつ”制限時間内にできるだけ化石が露出するよう”に、クリーニングを行います。化石の露出度が設定されているノルマを上回れば、成功。リバイブ(復元)され、新たなリバイバーが手に入ります。
頭部や体、足など様々な部位があり、同じリバイバーの別の部位を入手すれば、ランクアップして新しい技を覚えていくようになります。ぜひ、全部位をそろえていきましょう。
なお、前作までは「頭部を掘り当てないとリバイブできない」って仕様でしたが、今作ではどの部位を掘り当てても即リバイブできるようです。
さらに、「真珠」などの換金アイテムも同じように探索&クリーニングで入手しますが、入手した瞬間に換金されます。わざわざ、お店に行って売りに行く必要はありません。
また、マイク機能を使って削ったカスを吹き飛ばすという仕組みは無くなっています。
そして、拠点にある各施設についても、軽く紹介。
|== ライドキーパーズ本部・支部 ==|
プレイヤーたちの所属する組織の拠点になります。
ちょっとしたミッションを受けることができたり、他の国の拠点へ移動したりできます。
また、「リバイバージム」ではすれちがい通信が登録可能。すれちがった相手に応じてリバイバーをトレーニングさせて、経験値を得ることができます。すれちがわなくても、1日1回だけトレーニングが可能ですよ。
|== ピット ==|
ここから、各発掘場に移動します。
移動の前に、使用するカセキモービル・リバイバー・一緒に行く「ホリトモ」を選択します。
カセキモービルのカスタマイズやパーツの購入も、ここで行います。「ホリトモ」とは、物語を進めていくことで増えていくフレンドで、バトルでともに戦ってくれたり、クリーニングをお任せしたりできます。
|== つうしんピット ==|
ローカル通信による最大4人での協力プレイが可能です。
|== カセキアム ==|
カセキバトルの大会に出場できます。
メインストーリーを進めるうえで必要よなってくる大会「カセキオープン」のほかに「セブントーナメント」という大会もあり、これは、曜日に応じて大会の内容が変わるというもの。ぜひ、1日1回は挑戦したいですね。
|== カセキマート ==|
物語を少し進めると、利用できるようになります。
発掘に使える消費アイテムを購入出来るほか、1日1回だけ「カセキロト」と呼ばれるものに挑戦可能。ランダムで選ばれた化石を、その場でクリーニングしゲットできます。もちろんノルマ達成しないともらえませんが。
あと、消費アイテムのなかに「チゼル」という、大きなクギのようなものがあります。
クリーニング時、化石より少し離れた位置に刺し込んで、ハンマーで打ち込むことで、広範囲の岩を一気にキレイに削り落とすことができます。ただし、1本だけだとバランスが難しく、化石を一緒に壊してしまう可能性があるので、何本か均等に打ち込むのが良いようです。値段の高いものでは無いので、いっぱい買っておくと重宝するでしょう。
あと、バトルについても少しお話ししておきます。
スタイルは、素早さの高い順に行動していくターン制バトルです。
|== サポートガン ==|
カセキモービルに最大4種類まで装備可能で、「攻撃命令を出してから、実際に攻撃するまでの間」にサポートガンを打ち込んで、リバイバーを強化できます。攻撃された時も同様です。他の仲間が攻撃する時や攻撃された時にも使用できます。
弾数にけっこう制限があるのですが、拠点に帰れば回復しますし、発掘場にいくつか設置されている「サービスステーション」にアクセスすることでも回復します。
「カセキアム」では、挑戦する大会に応じて「サポートガンを全回復できる回数」に限りがあり、どこで回復させるかが大事になってきます。
|== 属性について ==|
ま、こういうバトルでは定番の戦略性ですね。
水→火→風→土→水…という感じで、属性の相性があります。無属性もいますが、これはどの属性にも影響してきません。
ノラ(野良)のリバイバーと戦ったりする時は「相手は○属性です」「○属性の攻撃に注意」とか教えてくれるので、それに応じて、バトル前にリバイバーの選択が可能です。
|== リバイバーの向きについて ==|
今作のバトルでは、「前向き」「横向き」「後ろ向き」といった風に、リバイバーの向きが関わってくるようになっています。
特定の攻撃を繰り出したり、特定の攻撃を受けたりすることで向きが変化。各リバイバーごとに「得意な体勢」と「苦手な体勢」があったりするので、属性だけでなく、相手の体勢にも目を配れるようになってくると、より戦いが有利に進められるでしょう。
|== ブーストワザ ==|
攻撃していくことで溜まっていく、チーム共通の「ブーストゲージ」というものがあります。
これが満タンまで溜まると、その場で「ブーストワザ」が発動し、相手にさらに追いうちをかけていきます。
なかには、ブーストゲージの溜まりやすいリバイバーや攻撃の種類もあったりするようなので、ブースト狙いというのも1つの戦略ですね。
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイ時間 ―→ 約7時間半
プレイ内容 ―→ とりあえずストーリー進めてます(通信プレイは未経験)
○ ―→ 化石探しが、楽しくなりました。
とにかく、カセキモービルで走る前提ということもあって、前作と比べて発掘場が段違いに広くなっています。しかも、脇道や獣道も色々とあり、ついつい寄り道しちゃいます。
レースゲームでもないのに、走り回るだけでも楽しいって思えました。いい進化です。
一方で、各サービスステーションや入口近くに瞬間移動できる機能もあるので、移動が面倒くさいという人にも安心ですし、レースゲームが苦手という人も安心。それに、ぶつかりまくっても壊れることはないですし、ドリフトやその場で方向転換など、操作もわりと融通が利いています。
○ ―→ 化石発見→すぐにクリーニング、という流れになって良かったと思いました。
前2作では、ひとまず化石を掘り当てて全部持ち帰って、拠点でクリーニングをするって流れでした。
これだと、一度に多くの化石をクリーニングすることになるので、けっこうダレるんですよね。10個20個も持ち帰って、一気に全部クリーニングするとなると、なんか…楽しくても、ちょっとイヤになるというか。ただでさえ地味な工程なので、重たく感じちゃうものです。
今作では、見つけたその場でクリーニング→クリーニング完了したら、その場でリバイブ→探索に戻るって流れになったので、そのぶん楽しみやすくなりました。
しかも、不要な化石や換金アイテム(真珠や宝石など)も、クリーニング完了後すぐに換金するので、わざわざ持ち帰る必要はありませんし。
持ち帰らないといけないって仕組みを廃止しただけで、だいぶ遊びやすさが変わったな~って感じがします。
○ ―→ X線で「あと、どこが削り切れていないか?」が分かるのはありがたいです。
ほぼ削り終わったら、制限時間内でもクリーニングが終了するのですが、破片が微妙に残っている箇所がたくさんあったりして、肉眼ではけっこう分かりにくいんですよ。これは、前2作でもわりと感じたことです。
今回は、X線が「露出していない化石の部分」にのみ反応するって形になっているため、微妙に残っている箇所も一目で分かります。
○ ―→ サポートガンは、何だかんだで良いアクセントに。
序盤は「こうげきアップ」ガンガン打ち込んでゴリ押しなんてできますが、そのうち、相手もサポートガンを使ってきます。そうなってくると、サポートガンが使える数秒間の間に、ちょっとした駆け引きが生まれます。
攻撃時に「こうげきアップ」連発でオーバーキル→相手が「ぼうぎょアップ」でダメージ軽減→じゃあもう1~2発→相手もさらに使う→じゃあさらに…あ!間に合わなかった!→中途半端にHPが残っちゃう、みたいなことになったりするわけです(笑)
連打すれば、それこそ1度に10発くらい打ち込むこともできますが、そんなことができるのはせいぜい1~2回だけ。しかも、結局は属性や体勢の相性が大事になってくるので、打ち込めば絶対に勝てるとは限らないわけで。バランスは、ちゃんと取れていると思いましたよ。
△ ―→ ストーリーは、良くも悪くも定番って感じです。
ま、このタイプの作品でそんなにひねくれた設定はいらないわけで。悪の組織が云々とか、マナーの悪いライドキーパーズがとか、そういうので充分だと思います。
ただ、主人公はいわゆる「会話しないタイプ」なんですが、全く会話メッセージが出ないわけではなく、「???」とか「!!!」とか「~♪」とか、記号だけのメッセージで心境を表現することが多いです。吹き出しアイコンでこういうのが出るのはよくありますが、メッセージとして出るのって珍しい気がします。顔イラストも表示されますし、変化もしますし。
そして、珍しい以上に「どうせ会話メッセージ出すのなら、ちゃんと喋ればいいのに」って思っちゃいましたね。全く会話をしないわけではないですし、かといって言葉をしゃべるわけでもないですし。ちょっと中途半端な表現に感じてしまいました。
△ ―→ クリーニングでのタッチ操作について気になったこと。
クリーニング画面で、下画面のスクリーン端に矢印アイコンがあり、タッチすると画面をスクロールすることができます。スライドパッドでも画面スクロールできます。
前作まではこんなアイコン無かったと思うんですが…削ろうとしたら、間違ってタッチしちゃうことがあるんですよね。端から端までハンマーで一通り叩いたりしようとしたら、画面がスクロールしちゃって「違う違う!」ってなるんですよ(笑)
慣れればそうでもないのかもしれませんが、できれば表示OFFにできてほしかったかもしれません。
△ ―→ 立体感は、わりと強めです。
ま、ここらへんは各自、3Dボリュームで調整してくださいね。私は、真ん中くらいにしています。
× ―→ クリーニング中にエンカウントって、どうなんでしょう?
今作では、発掘したその場でクリーニングをするという話をしてきました。でも、実はクリーニング中にも、周辺にいるノラのリバイバーは動いているという仕様になっており、場合によってはエンカウントが発生して、クリーニングが強制的に失敗→バトルに突入ってなってしまうことがあります。
これ…正直、イラッとしちゃうんですよね。
こっちはクリーニング作業に集中しているというのに、思いっきり横ヤリを入れられるような行為。しかも、近くにノラがいる時はたびたび「ノラが近くにいます!」って画面に出ますし、画面にはあくまでクリーニングの画面だけが表示されるので、周辺のノラの動きなんて全然分かりませんし。なんか、エンカウントしちゃうことに納得できないのです。
「じゃあ先にノラを倒しておけばいいじゃん」って言われると思いますが、意外と遠くからやってきたり、崖の上から突然出現するノラもいるので。周辺のノラを倒しておけば、絶対安全!とは言えないのです。
その場でクリーニングするからこそ、こういうアクシデントも付き物ってことなんでしょうけど…なにせ、前2作になかった足かせなので。シリーズ経験者としては余計に気になりました。
逆に、この作品がシリーズ初経験ということであれば「あ、そういうものなんだ」と思い気にならないのかもしれません。
■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
順当にパワーアップした!って感じさせてくれる出来です。
3DSになったことで表現力がアップしたのはもちろんですし、前2作で感じた細かい不満点も改善されていたり、本当に順当な進化をしています。カセキモービルを乗り回しているだけでもそこそこ楽しいですし、カセキモービルがよりパワーアップして、色々なところに行けるようになったら、もっと楽しいんだろな~って感じます。
唯一、個人的にはクリーニング中のエンカウントがどうしても気になりますが、これはまあ、人によって印象が違うと思いますので。あまり気にしなくても良いかもしれません。
私個人としては、これまでの作品に引き続きクリーニングのチマチマ作業を楽しませてもらっていますし、カセキモービルによる探索が思いのほか時間泥棒になっています(笑)
新しいレーダー装置に変えると、これまでより多くの化石がサーチ出来るようになったりするので、ついつい以前の発掘場も走りたくなるのですよ。
ストーリーを進めるだけであればそこまで時間がかからないんでしょうけど、寄り道のおかげで、たぶん思ったよりストーリーが進んでいないと思います。ま、それだけ楽しめているってことだと思ってくださいな。
ちなみに、今作の初週売上は約6万本。3DSで初のシリーズ作品でありながら前作『スーパーカセキホリダー』を上回る出だしで、マンガ展開などが多少ならずとも効果的に働いているのかもしれません。
前作も最終的に35万本くらい売れているので、今回も多くの皆さんに、走って掘ってバトルする!この魅力を楽しんでほしいです。
シナリオクリアしたら、セカンドインプレッションを書く予定です。
※シナリオクリアまで行かずに手放してしまったので、セカンドインプレッションは書きません。あしからず。
関連記事:
DS『ぼくらはカセキホリダー』 インプレッション (2010/07/08)
DS『スーパーカセキホリダー』 ファーストインプレッション (2011/05/26)
DS『スーパーカセキホリダー』 シナリオクリア後のセカンドインプレッション (2011/06/15)
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ
『カセキホリダー ムゲンギア』
対応ゲーム機 ―→ 3DS
配信開始日 ―→ 2014/02/27
配信価格 ―→ 4,571円(税別)
ジャンル ―→ RPG
プレイ人数 ―→ 1~6人(ローカルで最大6人でのチーム戦&協力プレイ/インターネット通信で2人対戦プレイ)
すれちがい通信 ―→ リバイバーのトレーニング
CERO ―→ A(全年齢対象)
■====== 簡単なご紹介 ======■
ニンテンドーDSで発売されてきた『カセキホリダー』シリーズ。3DSで初の、シリーズ作品です。
化石を見つけて、クリーニングでリバイブ(復元)して、リバイバー(復元した恐竜)で様々な相手と戦っていきます。新たに「カセキモービル」という乗り物が登場し、細かいカスタマイズが可能。探索や戦闘でのサポートをしてくれますよ。通信プレイも充実です。
基本的な流れを説明します。
まずは、探索したい発掘場を選択して出発。カセキモービルで自由に走りながら「サーチ」で化石を発見。発見したら、その場でクリーニングを開始します。
ハンマーやドリルを使って、化石を”できるだけ傷つけないよう”かつ”制限時間内にできるだけ化石が露出するよう”に、クリーニングを行います。化石の露出度が設定されているノルマを上回れば、成功。リバイブ(復元)され、新たなリバイバーが手に入ります。
頭部や体、足など様々な部位があり、同じリバイバーの別の部位を入手すれば、ランクアップして新しい技を覚えていくようになります。ぜひ、全部位をそろえていきましょう。
なお、前作までは「頭部を掘り当てないとリバイブできない」って仕様でしたが、今作ではどの部位を掘り当てても即リバイブできるようです。
さらに、「真珠」などの換金アイテムも同じように探索&クリーニングで入手しますが、入手した瞬間に換金されます。わざわざ、お店に行って売りに行く必要はありません。
また、マイク機能を使って削ったカスを吹き飛ばすという仕組みは無くなっています。
そして、拠点にある各施設についても、軽く紹介。
|== ライドキーパーズ本部・支部 ==|
プレイヤーたちの所属する組織の拠点になります。
ちょっとしたミッションを受けることができたり、他の国の拠点へ移動したりできます。
また、「リバイバージム」ではすれちがい通信が登録可能。すれちがった相手に応じてリバイバーをトレーニングさせて、経験値を得ることができます。すれちがわなくても、1日1回だけトレーニングが可能ですよ。
|== ピット ==|
ここから、各発掘場に移動します。
移動の前に、使用するカセキモービル・リバイバー・一緒に行く「ホリトモ」を選択します。
カセキモービルのカスタマイズやパーツの購入も、ここで行います。「ホリトモ」とは、物語を進めていくことで増えていくフレンドで、バトルでともに戦ってくれたり、クリーニングをお任せしたりできます。
|== つうしんピット ==|
ローカル通信による最大4人での協力プレイが可能です。
|== カセキアム ==|
カセキバトルの大会に出場できます。
メインストーリーを進めるうえで必要よなってくる大会「カセキオープン」のほかに「セブントーナメント」という大会もあり、これは、曜日に応じて大会の内容が変わるというもの。ぜひ、1日1回は挑戦したいですね。
|== カセキマート ==|
物語を少し進めると、利用できるようになります。
発掘に使える消費アイテムを購入出来るほか、1日1回だけ「カセキロト」と呼ばれるものに挑戦可能。ランダムで選ばれた化石を、その場でクリーニングしゲットできます。もちろんノルマ達成しないともらえませんが。
あと、消費アイテムのなかに「チゼル」という、大きなクギのようなものがあります。
クリーニング時、化石より少し離れた位置に刺し込んで、ハンマーで打ち込むことで、広範囲の岩を一気にキレイに削り落とすことができます。ただし、1本だけだとバランスが難しく、化石を一緒に壊してしまう可能性があるので、何本か均等に打ち込むのが良いようです。値段の高いものでは無いので、いっぱい買っておくと重宝するでしょう。
あと、バトルについても少しお話ししておきます。
スタイルは、素早さの高い順に行動していくターン制バトルです。
|== サポートガン ==|
カセキモービルに最大4種類まで装備可能で、「攻撃命令を出してから、実際に攻撃するまでの間」にサポートガンを打ち込んで、リバイバーを強化できます。攻撃された時も同様です。他の仲間が攻撃する時や攻撃された時にも使用できます。
弾数にけっこう制限があるのですが、拠点に帰れば回復しますし、発掘場にいくつか設置されている「サービスステーション」にアクセスすることでも回復します。
「カセキアム」では、挑戦する大会に応じて「サポートガンを全回復できる回数」に限りがあり、どこで回復させるかが大事になってきます。
|== 属性について ==|
ま、こういうバトルでは定番の戦略性ですね。
水→火→風→土→水…という感じで、属性の相性があります。無属性もいますが、これはどの属性にも影響してきません。
ノラ(野良)のリバイバーと戦ったりする時は「相手は○属性です」「○属性の攻撃に注意」とか教えてくれるので、それに応じて、バトル前にリバイバーの選択が可能です。
|== リバイバーの向きについて ==|
今作のバトルでは、「前向き」「横向き」「後ろ向き」といった風に、リバイバーの向きが関わってくるようになっています。
特定の攻撃を繰り出したり、特定の攻撃を受けたりすることで向きが変化。各リバイバーごとに「得意な体勢」と「苦手な体勢」があったりするので、属性だけでなく、相手の体勢にも目を配れるようになってくると、より戦いが有利に進められるでしょう。
|== ブーストワザ ==|
攻撃していくことで溜まっていく、チーム共通の「ブーストゲージ」というものがあります。
これが満タンまで溜まると、その場で「ブーストワザ」が発動し、相手にさらに追いうちをかけていきます。
なかには、ブーストゲージの溜まりやすいリバイバーや攻撃の種類もあったりするようなので、ブースト狙いというのも1つの戦略ですね。
■====== partygameの感想 ======■
○=良い △=まあまあ or ちょっと気になる ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
プレイ時間 ―→ 約7時間半
プレイ内容 ―→ とりあえずストーリー進めてます(通信プレイは未経験)
○ ―→ 化石探しが、楽しくなりました。
とにかく、カセキモービルで走る前提ということもあって、前作と比べて発掘場が段違いに広くなっています。しかも、脇道や獣道も色々とあり、ついつい寄り道しちゃいます。
レースゲームでもないのに、走り回るだけでも楽しいって思えました。いい進化です。
一方で、各サービスステーションや入口近くに瞬間移動できる機能もあるので、移動が面倒くさいという人にも安心ですし、レースゲームが苦手という人も安心。それに、ぶつかりまくっても壊れることはないですし、ドリフトやその場で方向転換など、操作もわりと融通が利いています。
○ ―→ 化石発見→すぐにクリーニング、という流れになって良かったと思いました。
前2作では、ひとまず化石を掘り当てて全部持ち帰って、拠点でクリーニングをするって流れでした。
これだと、一度に多くの化石をクリーニングすることになるので、けっこうダレるんですよね。10個20個も持ち帰って、一気に全部クリーニングするとなると、なんか…楽しくても、ちょっとイヤになるというか。ただでさえ地味な工程なので、重たく感じちゃうものです。
今作では、見つけたその場でクリーニング→クリーニング完了したら、その場でリバイブ→探索に戻るって流れになったので、そのぶん楽しみやすくなりました。
しかも、不要な化石や換金アイテム(真珠や宝石など)も、クリーニング完了後すぐに換金するので、わざわざ持ち帰る必要はありませんし。
持ち帰らないといけないって仕組みを廃止しただけで、だいぶ遊びやすさが変わったな~って感じがします。
○ ―→ X線で「あと、どこが削り切れていないか?」が分かるのはありがたいです。
ほぼ削り終わったら、制限時間内でもクリーニングが終了するのですが、破片が微妙に残っている箇所がたくさんあったりして、肉眼ではけっこう分かりにくいんですよ。これは、前2作でもわりと感じたことです。
今回は、X線が「露出していない化石の部分」にのみ反応するって形になっているため、微妙に残っている箇所も一目で分かります。
○ ―→ サポートガンは、何だかんだで良いアクセントに。
序盤は「こうげきアップ」ガンガン打ち込んでゴリ押しなんてできますが、そのうち、相手もサポートガンを使ってきます。そうなってくると、サポートガンが使える数秒間の間に、ちょっとした駆け引きが生まれます。
攻撃時に「こうげきアップ」連発でオーバーキル→相手が「ぼうぎょアップ」でダメージ軽減→じゃあもう1~2発→相手もさらに使う→じゃあさらに…あ!間に合わなかった!→中途半端にHPが残っちゃう、みたいなことになったりするわけです(笑)
連打すれば、それこそ1度に10発くらい打ち込むこともできますが、そんなことができるのはせいぜい1~2回だけ。しかも、結局は属性や体勢の相性が大事になってくるので、打ち込めば絶対に勝てるとは限らないわけで。バランスは、ちゃんと取れていると思いましたよ。
△ ―→ ストーリーは、良くも悪くも定番って感じです。
ま、このタイプの作品でそんなにひねくれた設定はいらないわけで。悪の組織が云々とか、マナーの悪いライドキーパーズがとか、そういうので充分だと思います。
ただ、主人公はいわゆる「会話しないタイプ」なんですが、全く会話メッセージが出ないわけではなく、「???」とか「!!!」とか「~♪」とか、記号だけのメッセージで心境を表現することが多いです。吹き出しアイコンでこういうのが出るのはよくありますが、メッセージとして出るのって珍しい気がします。顔イラストも表示されますし、変化もしますし。
そして、珍しい以上に「どうせ会話メッセージ出すのなら、ちゃんと喋ればいいのに」って思っちゃいましたね。全く会話をしないわけではないですし、かといって言葉をしゃべるわけでもないですし。ちょっと中途半端な表現に感じてしまいました。
△ ―→ クリーニングでのタッチ操作について気になったこと。
クリーニング画面で、下画面のスクリーン端に矢印アイコンがあり、タッチすると画面をスクロールすることができます。スライドパッドでも画面スクロールできます。
前作まではこんなアイコン無かったと思うんですが…削ろうとしたら、間違ってタッチしちゃうことがあるんですよね。端から端までハンマーで一通り叩いたりしようとしたら、画面がスクロールしちゃって「違う違う!」ってなるんですよ(笑)
慣れればそうでもないのかもしれませんが、できれば表示OFFにできてほしかったかもしれません。
△ ―→ 立体感は、わりと強めです。
ま、ここらへんは各自、3Dボリュームで調整してくださいね。私は、真ん中くらいにしています。
× ―→ クリーニング中にエンカウントって、どうなんでしょう?
今作では、発掘したその場でクリーニングをするという話をしてきました。でも、実はクリーニング中にも、周辺にいるノラのリバイバーは動いているという仕様になっており、場合によってはエンカウントが発生して、クリーニングが強制的に失敗→バトルに突入ってなってしまうことがあります。
これ…正直、イラッとしちゃうんですよね。
こっちはクリーニング作業に集中しているというのに、思いっきり横ヤリを入れられるような行為。しかも、近くにノラがいる時はたびたび「ノラが近くにいます!」って画面に出ますし、画面にはあくまでクリーニングの画面だけが表示されるので、周辺のノラの動きなんて全然分かりませんし。なんか、エンカウントしちゃうことに納得できないのです。
「じゃあ先にノラを倒しておけばいいじゃん」って言われると思いますが、意外と遠くからやってきたり、崖の上から突然出現するノラもいるので。周辺のノラを倒しておけば、絶対安全!とは言えないのです。
その場でクリーニングするからこそ、こういうアクシデントも付き物ってことなんでしょうけど…なにせ、前2作になかった足かせなので。シリーズ経験者としては余計に気になりました。
逆に、この作品がシリーズ初経験ということであれば「あ、そういうものなんだ」と思い気にならないのかもしれません。
■====== まとめ ======■
●●●●●●●●○○ … 8点(10点満点)
順当にパワーアップした!って感じさせてくれる出来です。
3DSになったことで表現力がアップしたのはもちろんですし、前2作で感じた細かい不満点も改善されていたり、本当に順当な進化をしています。カセキモービルを乗り回しているだけでもそこそこ楽しいですし、カセキモービルがよりパワーアップして、色々なところに行けるようになったら、もっと楽しいんだろな~って感じます。
唯一、個人的にはクリーニング中のエンカウントがどうしても気になりますが、これはまあ、人によって印象が違うと思いますので。あまり気にしなくても良いかもしれません。
私個人としては、これまでの作品に引き続きクリーニングのチマチマ作業を楽しませてもらっていますし、カセキモービルによる探索が思いのほか時間泥棒になっています(笑)
新しいレーダー装置に変えると、これまでより多くの化石がサーチ出来るようになったりするので、ついつい以前の発掘場も走りたくなるのですよ。
ストーリーを進めるだけであればそこまで時間がかからないんでしょうけど、寄り道のおかげで、たぶん思ったよりストーリーが進んでいないと思います。ま、それだけ楽しめているってことだと思ってくださいな。
ちなみに、今作の初週売上は約6万本。3DSで初のシリーズ作品でありながら前作『スーパーカセキホリダー』を上回る出だしで、マンガ展開などが多少ならずとも効果的に働いているのかもしれません。
前作も最終的に35万本くらい売れているので、今回も多くの皆さんに、走って掘ってバトルする!この魅力を楽しんでほしいです。
※シナリオクリアまで行かずに手放してしまったので、セカンドインプレッションは書きません。あしからず。
万人向け ← | ○○○●○○○○○○ | → 熟練者向け |
手軽に ← | ○○○●○○○○○○ | → じっくり |
思考タイプ ← | ○○○○○●○○○○ | → 感覚タイプ |
爽快感重視 ← | ○○○○○○○○○● | → 達成感重視 |
関連記事:
DS『ぼくらはカセキホリダー』 インプレッション (2010/07/08)
DS『スーパーカセキホリダー』 ファーストインプレッション (2011/05/26)
DS『スーパーカセキホリダー』 シナリオクリア後のセカンドインプレッション (2011/06/15)
その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ