『スーパーカセキホリダー』
対応ハード : DS
発売元 : 任天堂
開発・ : レッド・エンタテインメント
発売日 : 2010/11/18
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : RPG
プレイ人数 : 1~4人
通信機能 : ワイヤレス通信対応・ダウンロード通信対応・ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
※ワイヤレス通信 … 人数分のDS本体と人数分のソフトで通信できます。
※ダウンロード通信 … 人数分のDS本体とソフト1本で通信できます。
CERO : A(全年齢対象)
※私は、前作をプレイしています。そのうえでの評価であることを、ご了承ください。
●進化した、新たな「カセキホリダー」の世界へようこそ
今作は、2008年4月17日に発売された『ぼくらはカセキホリダー』の続編タイトルです。
化石を発掘する「カセキホリダー」となって、カセキ石(化石の入った石)を発掘→石をクリーニングで削る→リバイブ(復活)した恐竜で対戦、という流れでゲームを楽しんでいきます。基本は前作とそんなに変わりないようですが、キャラクターのビジュアルが変更されています。
◆体験版の内容
体験版では、カセキ石のクリーニングを体験することができました。
最初にチュートリアルとして簡単なカセキ石のクリーニングに挑戦した後、3種類のタイプのカセキ石から好きなものを選択して、もう1回クリーニングに挑戦することができます。
チュートリアルをスキップすれば、最初から3種類のカセキ石を選択してのクリーニングに挑戦できます。
●クリーニングとは?
フィールドやダンジョンで掘り当ててきた「カセキ石」という、化石の入った石を拠点に持ち帰って、その石を削って化石を取り出すことを「クリーニング」と言います。
90秒という限られた時間で、石の中に隠された化石を傷つけないよう、3種類の道具を使って石を削っていきましょう。
下画面には削る「カセキ石」と、クリーニングに使用する様々なアイコンが表示されます。
上画面には、制限時間の他に、ノルマとなるメーターが表示されます。
◆クリーニングの成功と失敗について
上画面のメーターには、ノルマとなるボーダーラインが引かれています。
化石を隠していた石を削っていくと、メーターの下から青いメーターが増えていきます。
化石を誤って傷つけたり壊したりすると、メーターの上から赤いメーターガ増えていきます。
最終的には、青いメーターがボーダーラインに達していれば成功です。ボーダーラインを超えてもクリーニングはそこで終了とならず、制限時間いっぱいまで続くので、より青いメーターを多くして成功度を高めましょう。高いほど、リバイブ(復活)させた時に得をします。途中でもう終了にしてしまいたい場合は、STARTボタンを押しましょう。
赤いメーターのほうがボーダーラインに達してしまったり、制限時間が0になった時点で青いメーターがボーダーラインまで達していなかったら、失敗になります。
あまり大胆に壊していくと化石がボロボロになってしまいますが、かといって慎重になりすぎてもタイムオーバーになったりします。
◆クリーニングに使用する道具について
下画面の上に表示されている3種類の道具をタッチで選択して、クリーニングを行います。
・ハンマー
強い力で、かつ広い範囲の石を削る(壊す?)ことができます。ただし、強い力ゆえに化石を傷つけてしまう恐れもあります。
最初にバンバン使っていって、石の層が薄くなってきたら、ドリルに交代しましょう。
・ドリル
削る力は弱いですが、確実にピンポイントで石を削ることができます。
後半は、この細かい操作が大事になってきます。
力が弱いといっても、同じポイントをずっと削り続けていると、そのまま化石まで壊してしまうこともあります。細かく動かすのがポイントです。
・X線
埋まっている化石を映し出すことができます。適度にこのアイコンをタッチして、どこを削ったらいいか?の目安にしましょう。
セオリーは、まずハンマーで石を均等に叩いて壊します。
石の層がだいぶ薄くなってきたり、化石がチラッと見え始めたらドリルに切り替え、X線で化石の位置を確認しながら削っていきましょう。
●新しい要素について
◆新しいタイプの「カセキ石」
体験版で、3種類のカセキ石から好きなのを選択して挑戦できる、と説明しました。
そのうちの1つは普通のカセキ石ですが、残りの2つは、前作に登場しなかった新しいタイプのカセキ石です。
・ヘンテコなカセキ石
形がヘンテコということではありません(笑)
このカセキ石は、石が「両面」にあります。普通のカセキ石は、最初の状態から化石を削りだせればOKですが、このカセキ石は、表と裏の2つの面の石を、削る必要があります。もちろん、手間も2倍です。
このカセキ石を扱う場合、下画面の右下に回転アイコンが出ます。タッチすると、カセキ石をひっくり返します。
・巨大カセキ石
画面内に入りきらない巨大なカセキ石です。
普通のカセキ石と比べて、横に2倍ほど大きくなったカセキ石で、これまでのカセキ石が「恐竜の一部」だったのに対し、このカセキ石には「全身」が入っています。
このカセキ石を扱う場合、下画面の右下にスライドアイコンが出ます。タッチした後、カセキ石をタッチして横にスライドすることで、カセキ石を動かします。
上記の2種類は、どう考えても普通のカセキ石より時間がかかりますが、制限時間は変わりありません。(90秒)
そこで大事になってくるのが、次に説明するもう1つの新要素です。
◆アイテムについて
体験版では「タイムフエル」というアイテムと「ミエルミン」というアイテムが登場しました。
持っているアイテムは、下画面の左下にアイコンとして表示され、タッチすることで使用できます。
・タイムフエル
制限時間が30秒増えます。まあ、名前で分かりますよね(笑)
・ミエルミン
使用すると、カセキ石の上に「バスターポイント」と呼ばれる白丸のアイコンが表示されます。その部分をハンマーで叩いていくと、かなりの範囲の石がキレイに壊れてくれます。
ちなみに「バスターポイント」は、このアイテムを使用しなくても見つけられるみたいです。ハンマーで運よくそのポイントを叩くと、同じく白丸のアイコンが表示されます。
なお、製品版でこのアイテムをどう入手できるか?とか、何度も使用できるか?とかは不明です。
◆partygameの評価◆…体験版なので点数は付けません
変わりなく楽しめそうですが、「ヘンテコカセキ石」は蛇足な気が…
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
--○クリーニングの魅力は変わらず--
クリーニングの基本的な手順は変わりません。
ただ、アイテムの概念が追加されたので、より開口が広くはなった気がします。アイテムの入手方法にもよりますが。
地味だけど、化石を発掘してクリーニングする感覚は私は好きですね。ただ、前作もそうでしたが、後半になってくると若干飽きてくるうえにクリーニングの難易度も上がってくるので、助手に任せっきりになっていました(笑)
それにアクセントを加えるのが、新しいタイプの「カセキ石」などだと思うんですが…それについては、1つ下で。
--△「巨大カセキ石」は良いと思いますが、「ヘンテコカセキ石」は…--
「巨大カセキ石」は巨大なので手間もかかりますが、入手できる化石も巨大なので、やり甲斐を感じます。
しかし「ヘンテコカセキ石」は、何か手間だけが増えたような感じがしました。たぶんレアな化石が入っているんだろうとは思うんですが、これまで「片面」だったものが「両面」になっただけって、なんか「特別な感じ」がしなくて、ただただ蛇足に感じるんですよね…。前作の、X線を通さない「黒カセキ石」はなんか特別!って感じがしたんですが。
というか、そもそも普通のカセキ石が「片面」しか削らないのがおかしいと言えばおかしいんですが…まあ、そこは割り切ってもいいかな~ということで納得していました。今回、それをなぜわざわざ付け加えちゃったのかな~と思ってしまいましたね。
--○「バスターポイント」はいいですね--
料理では、どんな食材にも包丁を入れる「目」というものがあると言われ、どんなに切りづらい食材でも「目」を探して包丁を当てれば、簡単に食材が切れるらしいです。
発掘でも同じような概念がある…のかどうかは知りませんが、そういったラッキーなポイントが新たに加わったのは、良いアクセントでした。良くも悪くも運次第ですし、アイテムを使えば確実に見つけられますしね。
ということで、クリーニングについては、そこまで変化はないですがある程度のアクセントが追加されたことで、幾分かは飽きずに楽しめるようになった気がします。
まあ、新要素がこれだけだとは思いませんし、何より前作にはなかったWi-Fi対戦ができるようになったっぽいので、それだけでも俄然やる気は出てくるでしょう。…私は、経済的事情により発売日の購入は見送りますが。しくしく…(哀)
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DS『ぼくらはカセキホリダー』 インプレッション(2010/07/08)
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